子どもは何歳から電動歯ブラシを使ってもいいの?どんな電動歯ブラシを選べばいいの?
- 子どもって何歳から電動歯ブラシを使ってもいいのかな?
- そもそも子どもって電動歯ブラシを問題ないのかな?
という疑問を持っている人に向けた記事です。
電動歯ブラシを使い始めることができる年齢
子どもの安全面から考えると、乳歯が揃う年齢(3歳から5歳ぐらいの年齢)から電動歯ブラシを使用できます。
ただし、3歳から5歳の子どもが自分で電動歯ブラシを使用しても、きちんと歯をキレイに磨ける保証はありません。
子どもが電動歯ブラシを使いこなせる年齢は、メーカーの見解をもとに考えると6歳頃からだと考えられます。
電動歯ブラシ 大手メーカー | メーカーの見解 |
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ソニッケアー | 4歳から使用できるブラシと7歳から使用できるブラシがあります。 (4歳以上から使用できるブラシ:HX6031/22やHX6032/63) (7歳以上から使用できるブラシ:HX6041/22) |
オーラルB | 電動歯ブラシは子供が3歳の誕生日を過ぎてから、使いはじめるようにしましょう。 電動歯ブラシで歯磨きをするときは、親が磨いてあげるようにしましょう。 子供が6歳になるまでは、自分できちんと歯磨きをすることができません。(参照元:子供用電動歯ブラシはいつからOK?正しい選び方と使い方) |
ドルツ | 自分の意思で操作をすることが困難であるため、未就学*のお子様が1人で使うことはおすすめしておりません。 *未就学児とは0歳から6歳の小学校入学前までの子供 (参照元:【オーラルケア】子供へ使う場合について) |
- 安全面で考えると3歳から5歳の年齢から電動歯ブラシを使用できる。
- 3歳から5歳の子どもが1人で電動歯ブラシを使って歯をキレイに磨くことは困難。
- 3歳から5歳までの子どもが電動歯ブラシを使用するときは親の手助けが必要。
- 歯垢除去の面で考えると6歳から子どもだけで電動歯ブラシを使用できる。
子ども用の電動歯ブラシを選び方
以下のような電動歯ブラシは、子どもが使用する電動歯ブラシとして推奨されます。
- 子どもが好きなキャラクターとコラボした機種。
- ブラシヘッドが薄く子どもの口に入りやすい機種。
- 電動歯ブラシの本体重量が100g未満で軽い機種。
子どもが好きなキャラクターとコラボした機種
歯磨きを嫌がる子どもに歯磨きをしてもらうことって難しいですよね。
そんなときに、子どもが好きなキャラクターとコラボした電動歯ブラシが活躍するかもしれません。
たとえば、オーラルBとポケモンがコラボした機種があります。
ポケモンの電動歯ブラシの口コミを見てみると、「子どもが歯磨きしてくれるようになった」といった内容がありました。
そのため、子どもに歯磨きの習慣を身に付けさせたいという場合には、キャラクターとコラボした電動歯ブラシが特にオススメです。
ブラシヘッドが薄く子どもの口に入りやすい機種
ブラシヘッドに厚みがあると、子どもの口に入りづらいです。
子どもが精一杯口を開けても、上手くブラシを歯に当てられず、きちんと磨けないことも考えられます。
そのため、ブラシヘッドが薄いほうが子どもの口に適しているといえるでしょう。
子ども専用の電動歯ブラシであれば、基本的には通常よりもブラシヘッドが薄くなっている傾向にあります。
子どものために電動歯ブラシを購入する場合、「子ども向け」「子ども専用」の電動歯ブラシを選びましょう。
電動歯ブラシの本体重量が100g未満で軽い機種
電動歯ブラシの本体重量が100g未満で軽い機種も子どもにオススメです。
電動歯ブラシは、どうしても手磨きブラシよりも重たくなってしまうものです。
重たい電動歯ブラシだと、歯磨きの途中で子どもの腕が付かれてしまい、歯磨きを止めてしまう可能性があります。
そのため、なるべく重量の軽い機種のほうが子どもに合っています。
重量だけで電動歯ブラシを選ぶことはオススメしませんが、重量も注目すべき点であることを覚えておきましょう。
子どもが電動歯ブラシを使用するメリット
筆者の考えるメリットをダラダラと語るよりも、専門家の意見のほうが参考になるかと思います。
以下の動画では、小児歯科専門医である三木 崇裕先生が”子どもが電動歯ブラシを使用するメリット”について語っています。
三木先生は動画の中で、「子どもは歯ブラシを細かく動かすことが難しく、手磨きブラシだと磨き残しが多くなりがち」と伝えています。
そして、電動歯ブラシであれば、自分の手を細かく動かす必要がありません。
自分の手を動かなくても、電動歯ブラシ自体の振動によって歯垢を除去できるからです。
つまり、子どもが電動歯ブラシを使用するメリットとは、手磨きブラシよりも扱いが簡単なため、歯垢を除去しやすいという点にあるでしょう。
子どもが電動歯ブラシを使用するデメリット
子どもが電動歯ブラシを使用するデメリットとして、以下の点が考えられます。
- 歯や歯ぐきを傷つけてしまう可能性がある。
- 手磨きブラシの使い方に苦戦する可能性がある。
歯や歯ぐきを傷つけてしまう可能性がある
電動歯ブラシは手磨きブラシよりも刺激が強いとされています。
そのため、ブラシを歯に当てる力が強すぎたり、ずっと同じ歯だけにブラシを当て続けたりすると歯や歯ぐきを傷つけてしまう可能性があります。
きちんと電動歯ブラシの正しい使い方を身に付けさせれば、歯や歯ぐきを傷つける可能性は少ないです。
しかし、子どもが自分だけで正しい使い方を習得することは難しいでしょう。
子どもが電動歯ブラシを使うのであれば、正しい使い方についてしっかりと教えてあげる必要があると考えます。
手磨きブラシの使い方に苦戦する可能性がある
電動歯ブラシと手磨きブラシは手の動かし方が違います。
- 電動歯ブラシ:歯に優しく当てて、手をゆっくりとスライドさせて歯を磨く。
- 手磨きブラシ:手を小刻みに左右に動かし、ブラシの細かな動きで歯を磨く。
手の動かし方が違うため、電動歯ブラシの手の動かし方で手磨きブラシを使用すると歯をキレイに磨けません。
つまり、手磨きブラシを使用しなければいけない状況のときに、子どもが上手く歯を磨けない可能性があるのです。
たとえば、林間学校や修学旅行などの「お泊り行事」では、手磨きブラシを使用せざるを得ないでしょう。(学校によっては電動歯ブラシを持ち込めるかもしれませんが…。)
そんなときに、電動歯ブラシだけを使用してきた子どもだと、手磨きブラシの使い方に苦戦してしまう可能性があるのです。
まとめ
本記事では、「子どもが何歳から電動歯ブラシを使用してもいいのか」について解説しました。
電動歯ブラシを使用できる年齢は、乳歯が揃う年齢(3歳から5歳ぐらいの年齢)からです。
ただし、3歳から5歳の子どもが自分で電動歯ブラシを使用しても、きちんと歯をキレイに磨くことは困難です。
子どもが自分だけで電動歯ブラシを使いこなせる年齢は、電動歯ブラシメーカーの見解をもとに考えると6歳以上といえるでしょう。
なお、3歳から5歳の子どもであれば、手磨きブラシであっても、電動歯ブラシであっても、親が仕上げ磨きしてあげることが重要です。
また、乳歯が生えてきた子どもには、歯科医院で定期的に検診を受けることも重要です。