最強スペックの電動歯ブラシはどれ?大手メーカー4社のハイエンドモデルを比較!【2024年】
大手メーカー4社のハイエンドモデルを比較し、スペック最強の電動歯ブラシをご紹介します。
- フィリップス
- ブラウン
- パナソニック
- オムロン
- ソニッケアー プレステージ9900
- オーラルB iO10
- ドルツ EW-DT73
- オムロン HT-B324
「高性能な電動歯ブラシで快適にブラッシングしたい」という方には、これらのハイエンドモデルがおすすめです。
さまざまな項目でハイエンドモデルの電動歯ブラシを比較するので、ぜひご参考にしてください。
ハイエンドモデルを購入する予定がなくても、「優れた製品」を知っておくことで電動歯ブラシ選びの参考になるはずです!
ハイエンドモデルの電動歯ブラシとは
ハイエンドモデルの電動歯ブラシを一言で表現すると、「高級な代わりに非常に高い性能を備えた電動歯ブラシ」です。
フラグシップモデルと呼ばれることもあります。
ハイエンドモデルの電動歯ブラシを使用することで、毎日のブラッシング体験が向上する可能性があります。
また、本体のデザイン・品質面を見ても、安価な電動歯ブラシよりもはるかに上回っている点が魅力です。
「毎日の歯磨きをもっと大切にしたい」「快適にブラッシングしたい」という人には、ハイエンドモデルの電動歯ブラシをオススメします。
ハイエンドモデルの比較項目
- 振動数を比較
- 充電時間を比較
- 連続使用時間を比較
- ブラッシングモード数を比較
- 本体重量を比較
- アプリ機能を比較
- 過圧防止を比較
振動数を比較
ハイエンドモデルの電動歯ブラシの振動数を以下の表に簡単にまとめます。
機種 | 振動数 |
---|---|
ソニッケアー プレステージ9900 | 31,000回/分 |
ドルツ EW-DT73 | 31,000回/分 |
オムロン HT-B324 | 25,500回/分 |
*オーラルB(ブラウン)は振動数が非公開のため、本記事の比較から除外します。
結論:振動数が多くパワフルな機種は「ドルツ EW-DT73」
ソニッケアー プレステージ9900とドルツ EW-DT73の振動数は31,000回/分と多いです。
そして、ドルツには「Wクリーンモード」というブラッシングモードがあります。
ドルツ EW-DT73のWクリーンモードだと、
- ヨコ振動:31,000回/分
- タタキ振動:12,000回/分
という2種類の振動で歯垢を除去することが可能です。
ソニッケアー プレステージ9900にはタタキ振動が無いので、ドルツ EW-DT73のほうがパワフルに歯磨きできます。
振動数の多いパワフルな機種を期待する場合は「ドルツ EW-DT73」を選ぶほうがいいでしょう。
充電時間を比較
ハイエンドモデルの電動歯ブラシの充電時間を以下の表に簡単にまとめます。
機種 | 連続使用時間 |
---|---|
ソニッケアー プレステージ9900 | 約16時間 |
オーラルB iO10 | 約3時間 |
ドルツ EW-DT73 | 約3時間 |
オムロン HT-B324 | 約10時間 |
*2023年8月までに発売された大手メーカーの充電時間を表にしたもの。なお、充電時間は「残量0からフル充電までに必要な時間」を示している。
結論:充電時間が短いのは「オーラルB iO10」と「ドルツ EW-DT73」
ドルツ EW-DT73とオーラルB iO10の充電時間は約3時間と非常に短いです。
一方で、ソニッケアーやオムロンのハイエンドモデルは、充電時間が10時間以上と少し長めです。
そのため、充電時間の短さで判断するなら、オーラルB iO10とドルツ EW-DT73をオススメします。
ただ、充電時間が短いことによるメリットはあまり多くありません。
たとえば、充電を忘れた電動歯ブラシを旅行や出張に持っていくときに、すぐにフル充電できる点はメリットに感じるでしょう。
連続使用時間を比較
ハイエンドモデルの電動歯ブラシの連続使用時間を以下の表に簡単にまとめます。
機種 | 連続使用時間 |
---|---|
ソニッケアー プレステージ9900 | 約14日間 |
オーラルB iO10 | 約12日間 |
ドルツ EW-DT73 | 約16日間 |
オムロン HT-B324 | 約10日間 |
*連続使用時間とは電動歯ブラシを満充電後、2分間のブラッシングを1日2回使用した場合に充電切れするまでの時間のこと。これは電動歯ブラシメーカーで共通の基準になっている。
結論:連続使用時間が最も長いのは「ドルツ EW-DT73」
ドルツ EW-DT73の連続使用時間は約16日間と長めです。
連続使用時間が長いと、こまめに充電しなくても充電切れの心配がありません。
また、連続使用時間が長いことで、充電器を持たずに旅行や出張に持っていける可能性があります。
さらに、停電などの非常時においても、連続使用時間が長い機種のほうが安心して使用できるでしょう。
ブラッシングモード数を比較
ハイエンドモデルの電動歯ブラシのブラッシングモード数を以下の表に簡単にまとめます。
機種 | ブラッシングモード数 |
---|---|
ソニッケアー プレステージ9900 | 6つ |
オーラルB iO10 | 7つ |
ドルツ EW-DT73 | 5つ |
オムロン HT-B324 | 4つ |
結論:ブラッシングモード数が最も多いのは「オーラルB iO10」
ブラッシングモード数が最も多いのは、オーラルB iO10の7つです。
7つのブラッシングモードの詳細は以下をご覧ください。
ブラッシングモード | 使用する場面 |
---|---|
Daily Clean (標準クリーンモード) | 毎日の歯磨きに最適なモード。 |
Sensitive (やわらかクリーンモード) | 歯や歯ぐきにやさしく すっきりと磨き上げることができるモード。 |
Gum Care (歯ぐきケアモード) | 歯ぐきを優しくマッサージ したいときに最適なモード。 |
Whiten (ホワイトニングモード) | ステイン(着色汚れ)ケア に最適なモード。 |
Intense (しっかりクリーンモード) | しっかりと歯を磨きたいとき に最適なモード。 |
Super Sensitive (超やわらかクリーンモード) | 歯や歯ぐきの状態が優しく磨きたいとき に最適なモード。 |
Tongue Clean (舌クリーニングモード) | 舌のクリーニング に最適なモード。 |
ブラッシングモードが7つあることで、自分の口内状況に合わせて最適なモードを選択できるでしょう。
ただ、基本的には「Daily Clean」というモードを使用します。
そしてDaily Cleanを使用した結果、
- 刺激が強いと感じたら「Sensitive」というモード
- 磨き足りないと感じたら「Intense」というモード
というように使い分けることができます。
本体重量を比較
ハイエンドモデルの電動歯ブラシの本体重量を以下の表に簡単にまとめます。
機種 | 本体重量 |
---|---|
ソニッケアー プレステージ9900 | 約122g |
オーラルB iO10 | 約137g |
ドルツ EW-DT73 | 約110g |
オムロン HT-B324 | 約64g |
結論:本体重量が最も軽いのは「オムロン HT-B324」
4つのハイエンドモデルで最も軽量なのは「オムロン HT-B324」です。
オムロン HT-B324以外の3機種は100gを超えており、手に持っても軽いと感じることはないでしょう。
一方で、オムロン HT-B324は64gと非常に軽量で、手に持つと軽いと感じるかもしれません。
そのため、歯磨き中に手や腕が疲れにくく、子どもやお年寄りであっても扱いやすい機種です。
ただし、本体重量を除いたスペックを比較すると、他の3機種よりも劣っている点が多いです。
アプリ機能を比較
ハイエンドモデルの電動歯ブラシのアプリ機能を以下の表に簡単にまとめます。
機種 | アプリ機能 |
---|---|
ソニッケアー プレステージ9900 | ・SenseIQの起動 ・自動同期機能 ・磨き残しお知らせ | ・リアルタイムフィードバック
オーラルB iO10 | ・AIブラッシングガイド ・ブラッシング評価 ・歯磨きコーチング | ・リアルタイムフィードバック
ドルツ EW-DT73 | ・レッスン動画 ・押し付け過ぎお知らせ ・45度磨きのお知らせ ・歯磨き結果フィードバック ・カレンダー機能 |
オムロン HT-B324 | アプリ無し |
結論:アプリ機能が優れているのは「オーラルB iO10」と「ソニッケアー プレステージ9900」
電動歯ブラシのアプリ機能が優れているのは「オーラルB iO10」と「ソニッケアー プレステージ9900」の2機種です。
リアルタイムのフィードバック機能を始め、電動歯ブラシを使った歯磨きが上達する機能が多い点が魅力的です。
オーラルBとソニッケアーのアプリが優れていることは、アプリの評価・レビューにも数字として表れています。
機種 | アプリ評価 |
---|---|
ソニッケアー プレステージ9900 | Appleストア評価:4.4 Google Playストア評価:4.0 |
オーラルB iO10 | Appleストア評価:4.4 Google Playストア評価:4.5 |
ドルツ EW-DT73 | Appleストア評価:2.0 Google Playストア評価:3.0 |
*執筆時点(2024年1月2日)のアプリ評価。
アプリを利用して、電動歯ブラシを使っていきたい場合には、ソニッケアー プレステージ9900またはオーラルB iO10をオススメします。
過圧防止を比較
ハイエンドモデルの電動歯ブラシの過圧防止を以下の表に簡単にまとめます。
機種 | 過圧防止 |
---|---|
ソニッケアー プレステージ9900 | 本体下部のライトリングが 紫色に点滅して過圧をお知らせ。 (過圧を検知後、振動が自動で弱まる。) |
オーラルB iO10 | 赤・白・緑の3色で 過圧をお知らせ。 | 本体上部のライトリングが
ドルツ EW-DT73 | 本体上部のライトリングが 赤色に点灯するのに加えて、 音で過圧をお知らせ。 (過圧を検知後、ブラシ振幅を制御。) |
オムロン HT-B324 | 過圧防止なし。 |
結論:過圧防止が優れているのは「オーラルB iO10」
ハイエンドモデルの過圧防止については、人によって好みが分かれるポイントでしょう。
ただ、筆者としては「オーラルB iO10」の過圧防止が最も優れていると感じました。
その理由は本体上部のライトリングが3色に光り、それぞれの色に意味があるからです。
- 過圧を検知すると「赤色」で光る。
- ブラシ圧が適切だと「緑色」で光る。
- ブラシ圧が弱すぎると「白色」で光る。
過圧を検知するだけでも十分に有用ですが、オーラルB iO10はその上をいき、ブラシ圧の「適切」と「弱すぎ」まで検知してくれるのです。
これによって、オーラルB iO10の使用者は常に最適なブラシ圧で歯磨きできるようになります。
電動歯ブラシを使った歯磨きでは、ブラシ圧のコントロールが慣れるまで大変です。
そのため、ブラシ圧の力加減を補助してくれる機能として、他社のハイエンドモデルよりもオーラルB iO10のほうが優れているといえるでしょう。
電動歯ブラシのハイエンドモデルを比較した結果
電動歯ブラシのハイエンドモデルを比較した結果は以下のとおりです。
比較項目 | 優れている機種 |
---|---|
振動数 | ドルツ EW-DT73 |
充電時間 | オーラルB iO10とドルツ EW-DT73 |
連続使用時間 | ドルツ EW-DT73 |
ブラッシングモード数 | オーラルB iO10 |
本体重量 | オムロン HT-B324 |
アプリ機能 | オーラルB iO10とソニッケアー プレステージ9900 |
過圧防止 | オーラルB iO10 |
最強スペックの電動歯ブラシは「オーラルB iO10」
優れていた数が最も多かったのは「オーラルB iO10」となりました。
充電時間、ブラッシングモードの数、アプリ機能、過圧防止の計4項目でオーラルB iO10が優れています。
オーラルB iO10は今回比較したハイエンドモデルの中でも最も価格が高い機種です。
執筆時点では、ドルツ EW-DT73やソニッケアープレステージ9900よりも約1万5千円ほどオーラルB iO10のほうが高額です。
そのため、他社のハイエンドモデルよりも優れている項目が多く、まさに最強スペックの電動歯ブラシだといえます。
性能と価格の両方で優れているコスパ機種は「ドルツ EW-DT73」
性能と価格の両方で優れているコスパのいいハイエンドモデルは「ドルツ EW-DT73」だといえるでしょう。
ハイエンドモデルと比較した結果、振動数、充電時間、連続使用時間の計3項目でドルツ EW-DT73が優れています。
そして、執筆時点での価格は46,000円であり、オーラルB iO10やソニッケアープレステージ9900よりも安価です。
また、ドルツであれば、ソニッケアーやオーラルBの機種よりも替えブラシが比較的に安いことも魅力的です。
アプリの評価・レビューが低いことを除いて、ドルツ EW-DT73のスペックは高い水準にあります。
アプリが優れていて安心して使用できるのは「ソニッケアープレステージ9900」
アプリが優れていて安心して使用できる機種は「ソニッケアー プレステージ9900」だといえるでしょう。
ソニッケアー プレステージ9900の魅力は、
- アプリがドルツよりも高く評価されている。
- SenseIQによる自動調整機能が優秀。
といった点が挙げられます。
特にSenseIQによる振動の自動調整機能は、他社の電動歯ブラシにはない魅力です。
また、ソニッケアーは本体保証期間が他社よりも長いというメリットがあります。
オーラルB・ドルツ・オムロンなどのメーカーは、本体保証期間が1年だけです。
そのため、これらの電動歯ブラシはハイエンドモデルであっても、購入してから1年後には有償修理になります。
一方で、ソニッケアーは本体保証期間が2年です。
つまり、ソニッケアーは無償修理の期間が1年ほど長いので、他社の電動歯ブラシよりも安心して使用できるでしょう。
ハイエンドモデルの低価格機種は「オムロン HT-B324」
ハイエンドモデルの中でも低価格機種なのは「オムロン HT-B324」です。
他のハイエンドモデルは執筆時点で4万円を超える機種になりますが、オムロン HT-B324は22,572円とかなりの差があります。
そのため、性能面では他社のハイエンドモデルに劣る点が多いですが、価格の安さを考えると妥当な性能だといえるでしょう。
そして、数値に表れないオムロン HT-B324の魅力として、「ブラシ部分が11度傾いている」という点が挙げられます。
ブラシ部分だけが11度傾いていることで、奥歯にブラシを当てやすいです。
「奥歯を磨くのが苦手」という人には試してもらいたい1台だといえます。
まとめ
本記事では、大手メーカーのハイエンドモデルを7つの項目で比較しました。
比較項目 | 優れている機種 |
---|---|
振動数 | ドルツ EW-DT73 |
充電時間 | オーラルB iO10とドルツ EW-DT73 |
連続使用時間 | ドルツ EW-DT73 |
ブラッシングモード数 | オーラルB iO10 |
本体重量 | オムロン HT-B324 |
アプリ機能 | オーラルB iO10とソニッケアー プレステージ9900 |
過圧防止 | オーラルB iO10 |
比較した結果、優れている項目が多いのは「オーラルB iO10」です。
執筆時点では66,000円と非常に高価な機種ではありますが、最強スペックの電動歯ブラシは「オーラルB iO10」だといえるでしょう。
*本記事に含まれている表現である「最強スペック」とは、フィリップス・ブラウン・パナソニック・オムロンといった大手メーカーの中で「最も性能が優れている機種」という意味で使用されています。なお、執筆時点(2024年1月2日時点)で公表されている各社メーカーのハイエンドモデルを比較することで、最強スペックの電動歯ブラシをご紹介することを目指しています。