電動歯ブラシのブラッシングモードって何が変わるの?どんな違いがあるのか徹底解説!
ほとんどの電動歯ブラシには、いくつかの「ブラッシングモード」が搭載されています。
しかし、
- ブラッシングモードを変更しても何が変わっているか分からない…
- どのブラッシングモードを使用すべきか迷ってしまう…
という人が多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、有名な電動歯ブラシメーカー3社のブラッシングモードを”取扱説明書の内容”をもとに、ブラッシングモードについて徹底解説します。
また、直接メーカーにお問い合わせして分かったブラッシングモードの動作などについてもお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
電動歯ブラシのブラッシングモードで変わること
まずは、電動歯ブラシのブラッシングモードを変更すると、「何が変わるのか」について詳しく見ていきましょう。
結論からお伝えすると、電動歯ブラシのブラッシングモードを変更した場合、「電動歯ブラシの振動数」が基本的に変わります。
オーラルBの販売元であるP&Gグループ(ブラウンの親会社)に問い合わせたところ、「ブラッシングモードの違いは振動数」という回答をいただきました。
また、オーラルB以外の電動歯ブラシの取扱説明書を読んでも、振動数が強くなったり弱くなったりする製品がほとんどです。
ただし、ソニッケアーのメーカー元であるフィリップスに問い合わせたところ、
- 振動幅
- 振動数
- 動作時間
の3つが変化するという回答をいただきました。
ソニッケアーのように、電動歯ブラシのメーカーや機種によっては振動数だけではなく、振動幅や動作時間が変化するものもあるようです。
有名な電動歯ブラシメーカー3社のブラッシングモード
続いて、有名な電動歯ブラシメーカー3社のブラッシングモードの違いや使い分け方について見ていきましょう。
本記事で取り上げる電動歯ブラシメーカーは以下の3社です。
- パナソニックの電動歯ブラシ
- フィリップスの電動歯ブラシ
- ブラウンの電動歯ブラシ
以下で詳しく見ていきます。
1.パナソニックの電動歯ブラシ(ドルツ)
まずは、パナソニックの電動歯ブラシである「ドルツ(Doltz)シリーズ」のブラッシングモードを解説します。
【表】主なブラッシングモード一覧
ドルツに搭載されている主なブラッシングモードは以下のとおり。
ブラッシングモード | 振動の強さ | 使用する場面 |
---|---|---|
W-CLEANモード | 強い | 歯周ポケットや歯間などの細かい隙間まで パワフルに磨きたいときに最適なモード。 |
NORMALモード | 普通 | 「W-CLEANモードの振動が強すぎる」 と感じた人に最適なモード。 |
SOFTモード | 弱い | 電動歯ブラシを初めて使う人や 優しく歯磨きしたい人に最適なモード。 |
SENSITIVEモード | とても弱い | 歯ぐきに対して 特に優しく磨きたい人に最適なモード。 |
W-GUMCAREモード | 普通 | 歯ぐきケア用のモードで歯磨き後に、 歯磨き粉を付けずに使用するモード。 |
※ブラッシングモードを切り替えるためには、電源を入れてから「5秒以内」に再度電源ボタンを押してください。
ドルツを初めて使用する人は、「SOFTモード」がおすすめです。
電動歯ブラシに慣れていない間は、歯や歯ぐきを傷つけないためにも弱い振動のブラッシングモードを選ぶのがいいでしょう。
そして、電動歯ブラシに慣れてきた人は、「W-CLEANモード」や「NORMALモード」を使用することを考えるべきです。
ずっと振動の弱いソフトモードを使用するなら、パナソニックの電動歯ブラシを使用する意味がありません。
W-CLEANモードやNORMALモードを使用すれば、歯や歯ぐきをソフトモードよりもパワフルに磨けるでしょう。
また、「SENSITIVEモード」は、歯ぐきを優しく磨きたい人に向いているモードです。
ただし、SOFTモードよりも振動が弱いので、通常よりも歯磨きに時間がかかるかもしれません。
「W-GUMCAREモード」はどんなときに使用するの?
まず、歯ぐきケアのモードなので、電動歯ブラシで歯を磨いた後に「極細毛ブラシ」を装着してください。
装着後は、歯と歯ぐきに対して45度の角度で軽く当てます。
歯磨き粉は付けず、1日1回約2分ほど使用することが推奨されています。
2.フィリップスの電動歯ブラシ(ソニッケアー)
次は、フィリップスの電動歯ブラシである「ソニッケアー(Sonic Care)シリーズ」のブラッシングモードを解説します。
【表】主なブラッシングモード一覧
ブラッシングモード | 振動の強さ | 使用する場面 |
---|---|---|
クリーンモード | 普通 | 歯垢をしっかり落とすことができる 通常のブラッシングモード。 |
ホワイトモード | 普通 | 歯の表面のステインを落とす動作の後に、 歯を磨きあげて光沢を与えるモード。 |
センシティブモード | 弱い | 敏感な歯と歯ぐきを優しく磨けるモード。 |
ガムケアモード | 普通→弱い | 2分間のクリーンモードの後に、 歯と歯ぐきの境目に優しい刺激を与えるモード。 |
ディープクリーンモード | 強い | 歯ぐきに心地よい刺激を与えながら、 しっかりと歯垢を落とす動作で磨けるモード。 |
ブラッシングモード | 振動の強さ | 使用する場面 |
---|---|---|
クリーンモード | 強い | 歯垢をしっかり落とすことができる 通常のブラッシングモード。 |
ホワイトプラスモード | 強い | 歯の表面のステインを落とす動作の後に、 歯を磨きあげて光沢を与えるモード。 |
ガムヘルスモード | 強い→弱い | 2分間のクリーンモードの後に、 歯と歯ぐきの境目に優しい刺激を与えるモード。 |
ディープクリーン プラスモード | 強い | 歯ぐきに心地よい刺激を与えながら、 しっかりと歯垢を落とす動作で磨けるモード。 |
舌磨きモード | 弱い | 舌を磨くときに使用するモード。 |
※ブラッシングモードを切り替えるためには、電源を入れてから「5秒以内」に再度電源ボタンを押してください。
※「HX9954」の振動の強さは変更可能です。上記表は初期設定・オススメ設定にならっています。
フィリップスの電動歯ブラシは、基本的に「クリーンモード」の使用をおすすめします。
HX9954という機種は振動の強さを変えられるので、クリーンモードの振動が強いと感じた場合には振動を弱めて使用しましょう。
また、歯の着色汚れ(ステイン)が気になる人は、「ホワイトモード」や「ホワイトモードプラス」を使用しましょう。
どうして着色汚れを落とすのに向いているブラッシングモードなんだろうね?
このホワイトモードについて、一度メーカーに問い合わせてみました。
「振動幅と振動数の異なる2つのパターンを交互に切り替えることで、着色汚れを落とす振動を実現している」という回答をメーカーから頂きました。
単純に振動数が多くなったり少なくなったりしているだけではなく、「振動幅まで変わっていること」は問い合わせるまで筆者も知りませんでした。
3.ブラウンの電動歯ブラシ(オーラルB)
最後に、ブラウンの電動歯ブラシである「オーラルB(Oral-B)シリーズ」のブラッシングモードを解説します。
【表】主なブラッシングモード一覧
ブラッシングモード | 振動の強さ | 使用する場面 |
---|---|---|
Daily Clean (標準クリーンモード) | 普通 | 毎日の歯磨きに最適なモード。 |
Sensitive (やわらかクリーンモード) | 弱い | 歯や歯ぐきにやさしく すっきりと磨き上げることができるモード。 |
Gum Care (歯ぐきケアモード) | 弱い | 歯ぐきを優しくマッサージ したいときに最適なモード。 |
Whiten (ホワイトニングモード) | 強い | ステイン(着色汚れ)ケア に最適なモード。 |
Intense (しっかりクリーンモード) | 強い | しっかりと歯を磨きたいとき に最適なモード。 |
Super Sensitive (超やわらかクリーンモード) | 弱い | 歯や歯ぐきの状態が優しく磨きたいとき に最適なモード。 |
Tongue Clean (舌クリーニングモード) | 弱い | 舌のクリーニング に最適なモード。 |
※ブラッシングモードを切り替えるためには、電源ボタンの下にある「モードボタン」を押してください。
ブラウンの電動歯ブラシを初めて使用する人は、「Sensitiveモード」や「Super Sensitiveモード」がおすすめです。
ブラウンの電動歯ブラシは丸型回転式電動歯ブラシなので、基本的にパワフルに歯を磨ける特徴があります。
そのため、優しく歯を磨けるモードであるSensitiveモードやSuper Sensitiveモードから始めるのがいいでしょう。
「Daily Cleanモード」や「Intenseモード」は振動が強めなので、ブラウンの電動歯ブラシに慣れてきたら使用するのがいいでしょう。
その他のブラッシングモードは以下のように使い分けしましょう。
- Gum Careモードは歯ぐきをマッサージしたいときに使用
- Whitenモードは着色汚れを落としたいときに使用
- Tongue Cleanモードは舌をマッサージしたいときに使用
ブラッシングモードで使用されている英語について
電動歯ブラシのブラッシングモードは、日本語ではなく英語であることが多いです。
例えば、「SENSITIVE(センシティブ)モード」などです。
それらの意味を分かっていれば、「どんなときに使用するブラッシングモードなのか」が理解しやすいでしょう。
以下で簡単に解説します。
英語 | 英語本来の意味 | ブラッシングモードでの意味 |
---|---|---|
Clean (クリーン) | キレイ、清潔 | 初期設定のモードであることが多く、 その機種の標準的なモード |
Sensitive (センシティブ) | 敏感な、感じやすい、傷つきやすい | 歯や歯ぐきが敏感な人に おすすめのモード |
Gum (ガム) | 歯ぐき | 歯ぐきをケアしたり、 歯ぐきに優しかったりするモード |
Intense (インテンス) | 強烈な、激しい | 英語本来の意味から分かるとおり 振動が強いモード |
Tongue (タング) | 舌 | 舌を磨く専用のモード |
表のように英語本来の意味を知っていると、ブラッシングモードでの意味を理解しやすいのではないでしょうか。
まとめ
この記事では、電動歯ブラシのブラッシングモードについて解説しました。
この記事を通して、「どのブラッシングモードが自分に向いているのか」を見つけることはできたでしょうか。
基本的には振動の弱いモードから使い始め、振動の弱いモードでは満足できないと感じたら、徐々に振動の強いブラッシングモードを使用しましょう。
もし、「舌磨きのモードで歯を磨いていた」という人がいれば、今日からでも歯を磨くブラッシングモードを使用してくださいね。