電動歯ブラシが暖かいのは大丈夫?充電後に熱を持つ理由を解説
充電した後の電動歯ブラシって暖かいことがありますよね。
おもわず「これって故障なのかな?」「使ってて問題ないのかな?」と疑問に思う人も多いでしょう。
結論として、充電後の電動歯ブラシが熱を持っていることは故障ではありません。
ただし、火傷するくらい熱がある場合は異常なので、メーカーにお問い合わせするべきです。
本記事では、充電後の電動歯ブラシが暖かい理由について解説していきます。
充電後に電動歯ブラシが暖かくなる理由
充電後の電動歯ブラシが暖かくなる理由は主に2つです。
- 内部抵抗による熱
- エネルギー変換時の余剰エネルギー
内部抵抗による熱
電動歯ブラシが暖かくなる大きい要素は「内部抵抗による熱」です。
電動歯ブラシを充電するとき、内部にある電池の中で電気が流れます。
このときに電池の素材や構造によって生じる抵抗、つまり内部抵抗が熱を発生させるのです。
この熱は電池の表面に伝わり、電動歯ブラシの表面の温度も上昇します。
内部抵抗による熱は、充電して使用する機器であれば必ず生じるものです。
そのため、充電した後に多少暖かくなるのは故障ではなく、ごく自然なことであり、何も心配する必要がありません。
ただし、冒頭にも記載のとおり、火傷するほど熱くなった場合は注意してください。
通常であれば火傷するほど熱くなることはないので、メーカーにお問い合わせするのがいいでしょう。
エネルギー変換時の余剰エネルギー
電動歯ブラシに使用されている電池は主に以下の2種類です。
- リチウムイオン電池(ソニッケアー・オーラルB・ドルツ等)
- ニッケル水素電池(オムロン等)
これらの電池は、化学エネルギーを電気エネルギーに変換したり、電気エネルギーを化学エネルギーに変換したりします。
たとえば、電動歯ブラシを使用するときは化学エネルギーを電気エネルギー変換し、内部のモーターを動作させます。
また、電動歯ブラシの充電時には、電気エネルギーを化学エネルギーに変換しているのです。
このように電動歯ブラシの電池には、化学エネルギーと電気エネルギーを相互に変換する仕組みがあります。
しかし、このエネルギーを変換する効率は100%ではなく、余剰エネルギーが熱として放出されます
つまり、充電時に電動歯ブラシが暖かくなる理由は「エネルギーを変換するときの余剰エネルギー」も原因の1つです。
電動歯ブラシが「暖かい」ではなく「熱い」という場合には…
ここまで説明したように、電動歯ブラシが充電によって発熱することは正常な現象です。
しかし、電動歯ブラシ本体を触ったときに「暖かい」ではなく「熱い」という場合には注意が必要です。
電動歯ブラシ本体が過度に発熱すると、電池の性能や寿命に影響する可能性があります。
そのため、電動歯ブラシを充電するときは最低限以下の点を守りましょう。
- 直射日光の当たる場所で充電しない。
- 湿度の高い場所で充電しない。
上記以外にも、メーカーによって充電に関して注意事項がある場合はそれに従ってください!
電動歯ブラシの充電に関するよくある質問
電動歯ブラシの充電に関するよくある質問を以下にまとめます。
- 電動歯ブラシを使用後、毎回充電しても大丈夫?
-
リチウムイオン電池やニッケル水素電池にはメモリ効果がほとんどないと言われています。そのため、基本的には使用後に毎回充電しても問題ありません。ただし、ニカド電池が使用されている電動歯ブラシの場合はメモリ効果があるため、いわゆる「継ぎ足し充電」をするべきではありません。
- 長期間使用しないと電池は劣化しますか?
-
はい、電動歯ブラシを長期間使用しない場合は電池が劣化します。そのため、半年に一度はフル充電してください。