電動歯ブラシはどのメーカーから選ぶのが良い?人気メーカーをピックアップ!
電動歯ブラシの購入で失敗しないために、人気メーカーの機種を選びたい人は多いでしょう。
本記事ではインターネットのアンケート調査をもとに、人気の電動歯ブラシメーカーをご紹介します。
また、各メーカーの特徴についてもお伝えするので、電動歯ブラシ選びの参考にしてください。
国内で人気の電動歯ブラシメーカー4社をご紹介
まず、国内で人気のある電動歯ブラシメーカーは以下の4社です。
- フィリップス
- ブラウン
- パナソニック
- オムロン
株式会社ジャストシステムによる『利用している電動歯ブラシのメーカーを教えてください』という調査*では、以下のような結果となりました。
メーカー | シェア率 |
---|---|
ブラウン | 27.3% |
フィリップス | 18.6% |
パナソニック | 16.9% |
オムロン | 8.2% |
ブラウン・フィリップス・パナソニック・オムロンの4社だけで電動歯ブラシのシェア率70%を占めます。
以下では、これら4社の特徴について詳しく解説していきます。
ブラウン
国内外で人気のブラウンは、ブラシヘッドが丸い形をした『オーラルB』という電動歯ブラシを販売しています。
オーラルBの機能・性能について
オーラルBは一般的な電動歯ブラシよりもブラシ部分の動きが大きく、歯垢の除去性能が高いといわれています。
たとえば、オランダのアムステルダム歯学アカデミックセンターの論文では、オーラルBの丸型回転式の電動歯ブラシが最もプラーク除去効果が高いと結論付けています。
この論文以外にも、丸型回転式の電動歯ブラシの歯垢除去力を高く評価している論文は多いです。
また、一部のオーラルBには「AIを活用した磨き残し機能」や「ディスプレイによる視覚ガイド」などが搭載されています。
そのため、オーラルBは電動歯ブラシとしての機能面も充実しているといえるでしょう。
動作音が大きい傾向がある(iOシリーズを除く)
一方で、オーラルBは他社の電動歯ブラシと比べて、動作音が大きい傾向にあります。
朝や夜の歯磨きで、音の大きさに注意しなければいけない人には向いていないかもしれません。
ただし、オーラルBの中でも、最上位シリーズのiOシリーズは音が静かな設計です。
「オーラルBを使いたいけど、音の大きさが気になる…」という人はオーラルBのiOシリーズを検討してみてください。
替えブラシは安いものと高いものがある
オーラルBは大きく分けると以下の2種類が存在します。
- iOシリーズ専用の替えブラシ
- iOシリーズ以外の替えブラシ
iOシリーズ専用の替えブラシは、価格が高い傾向にあり、1本あたり約900~1,100円ほどです。
替えブラシは約3ヵ月ごとに交換するので、iOシリーズだと消耗品のコストが高めであるといえるでしょう。
一方で、iOシリーズ以外の替えブラシは、価格はiOシリーズより控えめで、1本あたり約500~800円ほどです。
消耗品のコストを抑えたい人は、iOシリーズ以外の機種を選んだほうがいいでしょう。
項目 | 評価 |
---|---|
機能・性能 | 全体的に高水準。 |
動作音の静かさ | iOシリーズ以外は 音が大きい傾向にある。 |
本体重量 | 電動歯ブラシとしては重め。 (といってもiPhone15よりは基本軽い。) |
本体保証 | フィリップスよりは短いが標準的。 (本体保証は購入日から1年間。) |
替えブラシの安さ | iOシリーズ以外のブラシは 比較的に抑えめな価格。 |
フィリップス
電動歯ブラシといえばフィリップスの『ソニッケアー』とイメージする人も多いでしょう。
ソニッケアーの機能・性能について
フィリップスのソニッケアーは、振動の幅が大きいという特徴があります。
振動の幅が大きいことで、口の中の唾液の流れである「音波水流」を発生させます。
そして、この音波水流は歯垢を優しく効果的にかき出すサポートをしてくれるのです。
ソニッケアーの魅力は、上位機種でも下位機種でも音波水流でブラッシングできる点にあります。
また、ソニッケアーのアプリの評価は以下のとおりです。
ブランド名 (メーカー名) | アプリ評価 |
---|---|
ソニッケアー (フィリップス) | Appleストア評価:4.4 Google Playストア評価:4.0 |
オーラルB (ブラウン) | Appleストア評価:4.4 Google Playストア評価:4.5 |
ドルツ (パナソニック) | Appleストア評価:2.0 Google Playストア評価:3.0 |
オーラルBと並び、ソニッケアーのアプリは4.0以上の高い評価が付いています。
ソニッケアーのアプリでは、AIを活用した「SenseIQ」という技術も存在しています。
SenseIQを始め、ソニッケアーの機能面は年々進化しており、他社の電動歯ブラシと比べても高い水準にあるといえるでしょう。
動作音の大きさは標準的
ソニッケアーの動作音は、電動歯ブラシとして標準的な音の大きさです。
ドルツやオムロンの電動歯ブラシと同程度の大きさの動作音です。
一般的なドライヤーよりは静かなので、ドライヤーを使用できる時間帯であれば、生活音を気を付けている人でも問題なく使用できるでしょう。
もし、動作音を小さくしたい場合には、ブラッシングモードや振動の強弱を変更してください。
基本的には振動の強さを弱めることで、電動歯ブラシの動作音を多少小さくできます。
本体保証が長い
オーラルB、ドルツ、オムロンの電動歯ブラシは本体保証が「購入日から1年間」と決まっています。
一方で、ソニッケアーの本体保証は「購入日から2年間」です。
保証期間が1年間長いことで、他の3社よりも安心して使用できる期間が長い点が特徴的です。
ただし、本体保証中に正規品ではなく、互換品のブラシヘッドを装着すると本体保証の対象外になります。
もし、ソニッケアーを購入する場合には、保証期間だけでも正規品のブラシヘッドを装着しましょう。
項目 | 評価 |
---|---|
機能・性能 | AI機能やアプリ評価が高評価。 |
動作音の静かさ | 一般的な電動歯ブラシと同程度。 |
本体重量 | 電動歯ブラシとしては重め。 (といってもiPhone15よりは基本軽い。) |
本体保証 | 本体保証が2年間と他社より長め。 (本体保証は1年間のメーカーが多い。) |
替えブラシの安さ | 1本あたり約900~1,400円と高め。 |
パナソニック
日本製の電動歯ブラシを選びたい人は、パナソニックの電動歯ブラシである『ドルツ』が有力な候補に挙がります。
ドルツの機能・性能について
ドルツは全体的にバランスの良い電動歯ブラシです。
ヨコ振動+タテ振動により「W音波振動」が上位機種の特徴です。
W音波振動が搭載されている機種は、通常よりもパワフルに歯を磨けます。
また、2023年のドルツでは多くの新機能が搭載されています。
たとえば、最上位モデルでは「動かしすぎ防止機能」「磨き角度センサー」が2023年のドルツで新しく登場しました。
電動歯ブラシの専用アプリを使用するつもりがなければ、ドルツの機能や性能に不満を感じることは少ないでしょう。
動作音の大きさは標準的
ドルツの動作音は、電動歯ブラシとして標準的な音の大きさです。
ソニッケアーやオムロンの電動歯ブラシと同程度の大きさの動作音です。
ただ、W音波振動のパワフルなブラッシングモードでは、動作音が通常よりも少しだけ大きい傾向にあります。
基本的には振動の強さを弱めることで、電動歯ブラシの動作音を多少小さくできます。
替えブラシは比較的に安い
ドルツの替えブラシは比較的に安い傾向にあります。
基本的には1本あたり約400~600円です。
ただし、2023年に発売された最上位のブラシヘッド「トータルケアブラシEW0810」だけは、約825円/本と非常に高価です。
消耗品のコストを抑えたい人は、このトータルケアブラシを無理に購入する必要はありません。
従来の安いブラシヘッドであっても、歯垢除去の性能は十分です。
歯垢除去だけではなく、「ステインケア」なども行いたい人はトータルケアブラシを検討してください。
項目 | 評価 |
---|---|
機能・性能 | 専用アプリを除けば高性能。 |
動作音の静かさ | 一般的な電動歯ブラシと同程度。 |
本体重量 | 約55~110g |
本体保証 | フィリップスよりは短いが標準的。 (本体保証は購入日から1年間。) |
替えブラシの安さ | 約400~600円/本と安め。 (『トータルケアブラシ』のみ高い。) |
オムロン
オムロンの電動歯ブラシはパナソニックのドルツと並んで、日本製の電動歯ブラシとして有効な候補に挙がります。
オムロンの電動歯ブラシの機能・性能について
誤解のないように最初にお伝えしますが、オムロンの電動歯ブラシでも歯垢除去は問題なく行えます。
しかし、筆者の評価として、機能・性能は「△」です。
その大きな理由は以下のとおりです。
- 過圧防止や押しつけ防止センサーが搭載されている機種がないから。
- 専用アプリがそもそも用意されていないから。
- 2019年以降、新機種の発売がなく進化が止まっているから。
2024年1月時点で、オムロンの新機種は2019年の機種で止まっています。
他の3社と比べて、新機種の発売が多くないメーカーです。
個人的には、電動歯ブラシを使い慣れていない人ほど「過圧防止」や「押しつけ防止センサー」が必要だと感じます。
そのため、電動歯ブラシ初心者は他3社の過圧防止や押しつけ防止センサーが搭載されている機種をオススメします。
本体重量は全体的に軽め
オムロンの電動歯ブラシの大きな特徴は、本体重量が軽い点です。
ほとんどのオムロンの電動歯ブラシは100g以下であり、36~70gの範囲に収まっています。
本体重量が軽いことで、子どもやお年寄りでも歯磨き中に疲れることが減るでしょう。
そのため、子どもやお年寄りへのプレゼントとして電動歯ブラシを選ぶ場合には、オムロンの電動歯ブラシが候補に挙がるでしょう。
替えブラシは比較的に安い
オムロンの替えブラシは比較的に安い傾向にあります。
1本あたり約400~600円であり、海外メーカーと比べて安いです。
ドルツの替えブラシも安い傾向にあることから、「替えブラシの価格は日本メーカーが安くコスパが良い」といえるでしょう。
なお、オムロンの電動歯ブラシは
- 2016年モデル
- 2018年モデル
の2つで対応する替えブラシが異なります。
もし、オムロンの電動歯ブラシの替えブラシを購入する場合は、あらかじめ互換性を調べる必要があります。
電動歯ブラシドットコムでは、「オムロンの電動歯ブラシの替えブラシ対応表」を用意していますのでご利用ください。
項目 | 評価 |
---|---|
機能・性能 | 過圧防止や押しつけ防止センサーがない。 |
動作音の静かさ | 一般的な電動歯ブラシと同程度。 |
本体重量 | 約36~115g (ほとんどの機種が100g以下) |
本体保証 | フィリップスよりは短いが標準的。 (本体保証は購入日から1年間。) |
替えブラシの安さ | 約400~600円/本と安め。 |
人気メーカーの電動歯ブラシを選ぶメリット
人気メーカーの電動歯ブラシを選ぶメリットは以下のとおりです。
- 対応する替えブラシが入手しやすい。
- 品質や保証への安心感がある。
- 口コミや評判が多く参考にできる情報が多い。
- 充電器台が付属されている機種が多い。
対応する替えブラシが入手しやすい
人気メーカーの電動歯ブラシを選ぶと、その機種に対応する替えブラシを入手しやすいです。
そもそも電動歯ブラシの替えブラシは「3ヵ月ごと」に交換することが一般的です。
そのため、電動歯ブラシを使用するとなれば、定期的に替えブラシを購入する必要があります。
しかし、あまり有名ではないメーカーの電動歯ブラシを購入すると、その機種に対応する替えブラシを入手しにくい可能性があります。
一方で、人気メーカーの電動歯ブラシであれば、昔の電動歯ブラシであっても対応する替えブラシが見つかりやすいです。
たとえば、2016年に発売されたオムロンの電動歯ブラシ「HT-B210」。
HT-B210に対応する替えブラシを探してみると、Amazonや楽天で1本あたり318円のSB-142が見つかりました。
旧機種であっても、対応する替えブラシが入手しやすいのは人気メーカーの魅力といえるでしょう。
品質や保証への安心感がある
人気メーカーの電動歯ブラシだと、品質や保証への安心感があります。
電動歯ブラシは毎日の歯磨きに使用する道具です。
その電動歯ブラシの品質が低いと、満足のいくブラッシングができないでしょう。
人気メーカーの電動歯ブラシであれば、品質の面で不満を感じることは少ないです。
また、本体保証が1年以上のメーカーが多く、1年間は安心して使用し続けることができます。
口コミや評判が多く参考にできる情報が多い
人気メーカーの電動歯ブラシは、口コミや評判がインターネット上で多く存在します。
そのため、購入する前に「歯の磨き心地」「動作音の大きさ」「使いにくかった点」などさまざまな声を参考にできます。
人気メーカーのエントリーモデルであれば、5,000円程度で購入できます。
インターネット上にはもっと安い機種もありますが、安すぎる機種には「ハズレ」がある可能性が高いでしょう。
購入してから後悔しないためにも、最初は人気メーカーのエントリーモデルから始めてみるのがオススメです。
充電器台が付属されている機種が多い
人気メーカーの電動歯ブラシであれば、「充電器台」が付属されている機種がほとんどです。
充電器台があるだけで、電動歯ブラシを家で使用する快適度が一気に増します。
電動歯ブラシを使い終わったら、充電器台に置いて保管できるので、充電時間などを気にする必要がありません。
ただし、電動歯ブラシを旅行や出張に持っていくことが多い人は、充電器台ではなく「トラベルケースの有無」を気にする必要があります。
トラベルケースは基本的に人気メーカーの上位モデルに付属されていることが多いです。
特にUSB充電に対応したトラベルケースだと、電動歯ブラシを旅行や出張に持っていきやすくなるでしょう。
注意点:販売されている機種が多く、それぞれの違いが分かりづらい
人気メーカーの電動歯ブラシは、販売されている種類が多く、それぞれの違いが分かりづらいです。
最新機種だけであれば、1メーカーあたり5~10機種だけです。
しかし、1~2世代前の電動歯ブラシまでもAmazonや楽天市場で販売されています。
そのため、「オーラルB」「ソニッケアー」「ドルツ」などと検索しても、たくさんの機種が表示されてしまいます。
多くの機種からそれぞれの違いを理解し、自分に合った機種を見つけることは大変に感じるかもしれません。
そんなときは、電動歯ブラシに使用できる予算に合致した機種の中で、口コミ評判の良い機種を検討してみてください。
また、本サイトでは各メーカーのオススメ機種をご紹介しています。
口コミ評判に加えて、本サイトの意見も参考にしたい場合には、各記事をお読みいただければ幸いです。
まとめ
本記事では、電動歯ブラシの人気メーカーをご紹介し、それぞれの特徴について詳しく解説しました。
これから電動歯ブラシの購入される場合には、本記事で紹介した4社の発売する電動歯ブラシをオススメします。
筆者は過去にAmazonで販売されている中華製の格安電動歯ブラシを購入し、失敗した経験があります。
その格安電動歯ブラシは、歯にブラシを当てても歯垢があまり取れない「ハズレ」の機種でした。
皆さんは最初から信頼できるメーカーを選び、購入してから後悔のない買い物をしてくださいね。
*『利用している電動歯ブラシのメーカーを教えてください』の調査概要
- 調査期間:2019年6月27日(木)~6月29日(土)
- 調査対象:Fastaskのモニタのうち、20歳~69歳の男女1,000名
- 調査方法:セルフ型ネットリサーチ Fastaskでのアンケート調査
- 調査組織:株式会社ジャストシステム