電動歯ブラシを使用中に唾液・歯磨き粉が飛び散るのを防ぐコツをご紹介!
電動歯ブラシを使って歯磨きしていると、唾液や歯磨き粉が飛び散ってしまうことがあるでしょう。
周囲の物や床が汚れてしまうので、飛び散るのを防ぎたい人は多いのではないでしょうか。
本記事では、唾液や歯磨き粉が口から飛び出してしまうのを防ぐコツをご紹介します。
電動歯ブラシを使用中に唾液・歯磨き粉が飛び散るのを防ぐコツ
筆者が実践している「唾液・歯磨き粉が飛び散るのを防ぐコツ」は以下の3点です。
- 口の中にブラシを入れてから電源をONにする。
- 発泡剤入りの歯磨き粉を使わない。
- こまめに唾液を吐き出す。
それぞれ詳しく解説します。
口の中にブラシを入れてから電源をONにする
まず、電動歯ブラシを使って歯磨きするときは、口の中にブラシを入れてから電源をONにしましょう。
これは歯医者さんやメーカーさんもよく口にしています。
ソニッケアー、オーラルB、ドルツといった有名な電動歯ブラシの取扱説明書には記載されているコツなので、知っている人も多いかもしれません。
一例として、オーラルB PRO3の取説に記載されている「効果的な磨き方」を以下に引用します。
ブラシをぬらして歯みがき粉をつけてからお使いください。どんな種類の歯みがき粉もご使用になれます。水しぶきの飛び散りを防ぐ為に、ブラシを口の中に入れてから本体のスイッチを入れてください。
オーラルB PRO3の取扱説明書 p8『効果的な磨き方』より引用
歯磨き前にブラシをぬらす人が多いと思いますが、このときに軽く水を切ったほうが飛び散りが減ります。
なお、「歯磨き前にブラシをぬらすべきではない」と情報を発信している歯医者さんがいます。
以下は埼玉県の北越谷歯科が出しているコラムです。
オーラルBのように「ブラシをぬらして歯みがき粉をつけてお使いください」とメーカーが言っている場合を除いて、ブラシをぬらさずに使用してみるのもいいかもしれません。
発泡剤入りの歯磨き粉を使わない
あなたは電動歯ブラシに歯磨き粉を付けているでしょうか。
電動歯ブラシに歯磨き粉を付けずとも、歯垢を除去すること自体は可能です。
しかし、むし歯予防にフッ素が有効であり、可能であれば電動歯ブラシにも歯磨き粉を付けることを推奨します。
むし歯予防とフッ素の関係については以下の記事をご覧ください。
一方で、電動歯ブラシに歯磨き粉を付けて歯磨きすると、口の中から歯磨き粉が飛び散ることが多くなります。
歯磨き粉による飛び散りを減らすには、歯磨き粉の成分に着目するべきです。
多くの歯磨き粉には「発泡剤」という泡立ちを良くするものが含まれています。
手磨きブラシであれば気になりづらいですが、電動歯ブラシだと口の中が泡だらけになってしまいます。
電動歯ブラシに付ける歯磨き粉を選ぶときは、発泡剤が無配合または微配合の歯磨き粉を選ぶべきです。
「ジェルタイプ」の歯磨き粉であれば、
- 研磨剤が無配合
- 発泡剤が無配合または微配合
という特徴があるので、電動歯ブラシに付ける歯磨き粉として適しています。
こまめに唾液を吐き出す
前歯など唾液や歯磨き粉が飛び散りやすい歯を磨く前に、口の中の唾液を吐きだしてみてください。
筆者の場合は「下の前歯の裏側」を磨くときに唾液が飛び散りやすいので、その前に口の中の唾液を吐き出しています。
想像してみてください。
唾液や歯磨き粉が飛び散るのは、口が大きく開いているときです。
花王株式会社パーソナルヘルスケア研究所によると、歯磨き中の飛び散りを防ぐには「口を閉じること」が重要です。(※手磨きの場合はブラシの動かし方で飛び散りに変化があると判明。)
花王株式会社(社長・長谷部佳宏)パーソナルヘルスケア研究所は、歯みがき時に口から飛び散り落下する飛沫の様子と歯みがき行動の関係について調査を行ないました。その結果、歯みがき動作の違いにより、飛沫の量や飛距離に差があることが判明。飛沫を抑制するには口を閉じてみがくこと、歯磨剤を使用すること、歯を1本ずつみがくように歯ブラシを小さく動かすことが有効であることを明らかにしました。
歯みがき時に飛び散り落下する飛沫の様子を定量的に解析 飛沫を抑制する歯みがき動作を調査
しかし、電動歯ブラシで歯磨きすると分かりますが、前歯の裏側を磨くときは口を大きく開ける必要があります。
電動歯ブラシを歯に当てるときに、「口を大きく開ける必要がある箇所」は飛び散りを特に注意しなければいけません。
そのため、口を大きく開ける箇所を磨く前に、口の中の唾液を吐き出すことで飛び散りを減らすことができるでしょう。
まとめ
本記事では、電動歯ブラシを使用中に唾液・歯磨き粉が飛び散るのを防ぐコツについてご紹介しました。
- 口の中にブラシを入れてから電源をONにする。
- 発泡剤入りの歯磨き粉を使わない。
- こまめに唾液を吐き出す。
これら3つのコツを実践しても、唾液や歯磨き粉が飛び散ってしまう人は「ブラシヘッドの交換」などを試してみてください。
毛先の広がっているブラシを使用していると、飛び散りが多くなってしまう可能性があります。
なお、ブラシヘッドの交換は約3ヵ月ごとを推奨しているメーカーがほとんどです。
同じブラシヘッドを使用していると、飛び散りが増えるだけではなく、歯垢の除去性能が下がってしまうことも考えられます。
また、ブラシヘッドに問題がない場合には、最終手段としてブラッシングモードを変更して振動の強さを弱めることも検討してください。
振動の強いモードよりも弱いモードのほうが唾液や歯磨き粉の飛び散りは減ります。
ソニッケアーをご使用の場合は、ブラッシングモードの他に振動の強弱を3段階で変更できる機種もあるのでお試しください。
ただし、電動歯ブラシの振動を弱めると、歯垢の除去性能が落ちてしまう可能性があります。
ブラッシングモードを変更したときは、きちんと歯を磨けているかを確かめながら歯磨きしてください。