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電動歯ブラシと手磨きブラシはどっちがいい?【4個の項目で徹底比較】
電動歯ブラシと手磨きブラシって、結局どっちがいいのか気になりますよね。
そこで本記事では、電動歯ブラシと手磨きブラシを比較し、それぞれのメリット・デメリットを明らかにしていきます。
そして、各メリット・デメリットから、
- こんな人には電動歯ブラシがオススメ
- こんな人には手磨きブラシがオススメ
といったことをお伝えしていきます。
電動歯ブラシと手磨きブラシはどっちがいい?【4個の項目で徹底比較】
まずは、電動歯ブラシと手磨きブラシを以下の4個の項目で比較していきます。
- 歯磨き性能
- コスト(費用)
- 利便性
- 製品寿命
以下で、それぞれ詳しく見ていきます。
1. 歯磨き性能で比較
最初に比較する項目は、「歯磨き性能」です。
一個人としては、手磨きブラシよりも電動歯ブラシのほうが綺麗に歯磨きできる印象があります。
しかし、研究論文の結論や歯科医師の見解がより重要ですよね。
研究論文の結論
まず、2014年のコクラン(非営利団体)の報告では、
「5,068人の実験参加者を対象に、電動歯ブラシと手磨きブラシのいずれかを使用してもらった結果、電動歯ブラシのほうが長期的にも短期的にも歯垢と歯肉炎を減少させるのに効果的だった。」
という結論を出しています。
このレビューでは、手動歯ブラシと比較して、長期的および短期的に歯垢と歯肉炎を減らすのに電動歯ブラシが手動ブラシよりも効果的であることがわかりました。 プラークの 11% の減少 (Quigley Hein (Turesky) 指数) が 1 ~ 3 か月で示され、3 か月以上でプラークの 21% の減少が示されました。
Corhrane Libraryより引用(筆者翻訳)
検証方法:ランダム化比較試験 / 対象者:成年(一部未成年) / 対象人数:5,068人 / 電動歯ブラシの使い方指導なし
これは、2014年に報告された内容なので、最新の研究論文とはいえません。
しかし、2014年時点の電動歯ブラシであっても、手磨きブラシより優れた歯磨き性能であったことは確かです。
2023年現在、このコクランの報告から9年が経過し、電動歯ブラシの性能はますます向上しています。
そのため、研究論文の中では、手磨きブラシよりも電動歯ブラシのほうが優れた歯磨き性能であると結論付けられるでしょう。
歯科医師の見解
一方で、歯科医師の見解はどうでしょうか。
YouTubeでは、歯科医師の方が「電動歯ブラシと手磨きブラシの歯磨き性能を比較している動画」がありました。
この動画では、
- 落ちにくい茶渋の汚れは、電動歯ブラシのほうがよく落ちる。
- 細かい隙間の汚れは、手磨きブラシのほうがよく落ちる。
といったことが語られていました。
そのため、「どちらか一方の歯磨き性能が全てにおいて優れている」といったことは考えていないようです。
歯磨き性能比較のまとめ
さまざまな研究論文を読んだり、歯科医師のWebサイトを読んだりしました。
しかし、「どちらか一方が特別に優れている」と根拠を交えて結論付けている内容は少なかったです。
結局のところ、電動歯ブラシも手磨きブラシも、「歯磨き後の歯のキレイさ」に大きな差はないのでしょう。
ただし、これは手磨きブラシで正しく歯磨きできることが前提になっています。
手磨きブラシで歯磨きすることが上手ではない場合、電動歯ブラシの歯磨き性能のほうが勝っている可能性があります。
また、手磨きブラシと電動歯ブラシを比べたときに、短時間で歯がキレイになるのは「電動歯ブラシ」という意見が多く見られました。
手磨きブラシを推奨している歯医者さんであっても、忙しいときは電動歯ブラシを使って短時間で歯磨きをすませるのはアリという意見を持っています。
同学会では基本的には「微妙な力や動かし方のコントロールができる、普通の歯ブラシ」を推奨しており、すみずみまで磨くということにおいては手磨きに勝るものはないといえます。ただ、時間のない朝や夜遅く帰ったきて歯磨きもするのも億劫といったときなど電動歯ブラシを使って短時間ですませるということもありだと思います。
ひがしさわ歯科医院 『賢い電動歯ブラシの使い方』
繰り返しますが、基本的には電動歯ブラシも手磨きブラシも歯磨き性能に大きな違いはありません。
ただし、
- 手磨きブラシの使い方が上手くない。
- 忙しくて歯磨きの時間が少ない状態にある。
- 指や手首に力を入れることができない状態にある。
- 忙しくて歯磨きするのが面倒に感じることがある。
といった場合には、電動歯ブラシの歯磨き性能のほうが優れていると考えられます。
電動歯ブラシにも正しい磨き方はあります。
2. コスト(費用)で比較
次に、電動歯ブラシと手磨きブラシを「コスト」で比較していきます。
電動歯ブラシの場合、
- 電動歯ブラシ本体
- 替えブラシ(ブラシヘッド)
- 充電のための電気代
が主なコストになっています。
項目 | コストの概算 |
---|---|
電動歯ブラシ本体 | 約5,000円以上 (大手メーカー品の場合) |
替えブラシ (ブラシヘッド) | 1本あたり500~1,000円程度 (大手メーカー品の場合) |
充電のための電気代 | 年間5円 (電気プラン乗り換え.comより) |
一方で、手磨きブラシの場合、「手磨きブラシのみ」が主なコストです。
項目 | コストの概算 |
---|---|
手磨きブラシ | 1本あたり200~300円(市販品) |
電動歯ブラシは、電動歯ブラシ本体が高いのに加えて、替えブラシもそれほど安くありません。
それに対して、手磨きブラシは1本あたりの価格が安く、その他の余計なコストがかかりません。
このようにコストを比較すると、電動歯ブラシよりも手磨きブラシのほうが圧倒的に安くなります。
最近では、電動歯ブラシサブスクなどの安価に電動歯ブラシを使用できるサービスもあり、それなら手磨きブラシと同じぐらいのコストで利用できます。
しかし、さまざまな注意点もあるので、万人にオススメできるサービスでもありません。
「安さ」を求めるのであれば、基本的には手磨きブラシを選択するのがベストといえるでしょう。
3. 利便性で比較
続いて、電動歯ブラシと手磨きブラシを「利便性」で比較していきます。
早速ですが、電動歯ブラシと手磨きブラシの利便性について、以下の表にまとめました。
利便性の比較項目 | 電動歯ブラシ | 手磨きブラシ |
---|---|---|
歯磨きの時間 | 短い | 長い |
動作音の大きさ | ある | 無し |
持ち運びやすさ | 持ち運びにくい | 持ち運びやすい |
本体の重さ | 重い | 軽い |
充電の必要性 | 必要 | 不要 |
表のとおり、基本的には手磨きブラシのほうが利便性の面で優れている項目が多いです。
電動歯ブラシが優れている利便性項目
まず、歯磨きの時間が短いのは電動歯ブラシです。
歯磨きの時間が短くなるのは便利ですよね。
そもそも手磨きブラシで全ての歯をキレイに磨こうとすると、やはり時間がかかってしまいがちです。
電動歯ブラシの場合は、基本的に2~3分の歯磨き時間がメーカーによって推奨されています。
「オーラルB」という電動歯ブラシでは、「3分以上のご使用は歯科医へご相談ください」と使用時間が長くなることに対して注意があるくらいです。
手磨きブラシが優れている利便性項目
歯磨き時間以外の利便性項目は、手磨きブラシのほうが優れています。
電動歯ブラシは動作音が大きく、たとえば電動歯ブラシを使用しながらテレビを見ることは難しいかもしれません。
また、手磨きブラシよりも電動歯ブラシは本体全長が長く、重量が重たいです。
そのことから、旅行や出張に持ち運びづらい点は不便だといわざるを得ません。
さらに、電動歯ブラシは充電が必要なので、使用後は「充電器台に置く」または「充電ケーブルを差し込む」といった手順が必要になります。
これらの比較では、手磨きブラシが便利さよりも、電動歯ブラシの不便な点が目立っている印象ですね。
4. 製品寿命で比較
最後に、製品寿命で比較してみましょう。
製品 | 製品寿命(目安) |
---|---|
電動歯ブラシ本体 | 3年程度 |
替えブラシ | 3ヵ月 |
手磨きブラシ | 1~2ヵ月 |
各製品の価格を考えれば、妥当な製品寿命に感じます。
製品寿命は、一日あたりの使用回数や使用時間によっても左右されます。
ちなみに電動歯ブラシ本体の保証期間は1年から2年程度です。
有名な電動歯ブラシ | 保証期間 |
---|---|
パナソニックのドルツ | 購入日から1年間 |
フィリップスのソニッケアー | 購入日から2年間 |
ブラウンのOral-B | 購入日から1年間 |
電動歯ブラシ本体の場合、大手メーカーの中ではフィリップスのソニッケアーの保証期間が長いです。
電動歯ブラシは「忙しくて歯磨きの時間が少ない人」にオススメ
電動歯ブラシは、「忙しくて歯磨きの時間が少ない人」にオススメです。
どんな人であっても、忙しい日や忙しい時期は存在するでしょう。
そんなときに「歯磨きが面倒」「歯磨きをパッと終わらせたい」と思う人は少なくないでしょう。
電動歯ブラシは約2~3分の歯磨き時間をメーカーが推奨していることが多く、忙しい朝であってもパッと歯磨きできます。
ただし、この約2~3分で全ての歯を磨くにはコツが必要で、電動歯ブラシの正しい使い方を覚える必要があります。
電動歯ブラシの正しい使い方は以下の記事で詳しく解説しているので、電動歯ブラシを使ってみたいと考えている人はぜひご覧ください。
手磨きブラシは「手磨きが上手な人」「お金を節約したい人」にオススメ
手磨きブラシは、「手磨きが上手な人」「お金を節約したい人」にオススメです。
これまで虫歯などの口内トラブルにあったことがなく、歯医者さんにいっても褒められることが多い場合は手磨きブラシの使い方が上手なのでしょう。
そんな人は電動歯ブラシを使用せずとも、歯をキレイに磨けています。
そのため、お金がかからず利便性もいい手磨きブラシのほうが向いているでしょう。
もちろん、電動歯ブラシに興味がある場合は、手磨きブラシから電動歯ブラシに移行しても問題ありません。
備考:電動歯ブラシと手磨きブラシを併用する考え方もある
「電動歯ブラシしか使ってはいけない」「手磨きブラシしか使ってはいけない」ということはありません。
電動歯ブラシと手磨きブラシを併用することも賢い選択の1つです。
たとえば、電動歯ブラシには短時間で歯をキレイに磨けるというメリットがある一方で、細かい隙間の汚れを落としづらいというデメリットがあります。
そのため、朝の忙しい時間は電動歯ブラシでサッと歯磨きし、夜の落ち着いた時間に手磨きブラシで丁寧に歯を磨くことにしてもいいのです。
電動歯ブラシと手磨きブラシの特徴を理解できたなら、それらの特徴を活かし、上手に使い分けることも可能です。
電動歯ブラシと手磨きブラシを併用することも検討してみてはいかがでしょうか。