ドルツ EW-DL39のレビュー!旧機種(EW-DL38)と違いはある?

本記事の内容は、ドルツ EW-DL39の評判とレビューです。
ドルツ EW-DL39は、パナソニックから2023年9月1日に発売されたエントリーモデルです。
ドルツの中では比較的に価格の安い機種であり、気軽に購入しやすい電動歯ブラシといえます。
なお、本記事を通して、「旧機種のドルツ EW-DL38(2022年モデル)との違い」についてもお伝えしていきます。


ドルツ EW-DL39の性能・スペック


本体カラー | ホワイト |
ブラシの動き | ヨコ磨きのみ |
ブラッシングモード | 2つのモード*1 |
重量 | 約95g (ブラシを含む) |
充電時間 | 約17時間*2 |
使用時間 | 22日間*3 |
アプリ連携 | 可能 (一部機能のみ) |
押しつけ防止センサー | ある |
充電器台 | ある |
トラベルケース | なし |
本体寸法 (高さ・幅・奥行き) | 約216 × 27 × 30mm (ブラシを含む) |
*1:2つのブラッシングモード=「ノーマルモード・ソフトモード」
*2:充電切れから満充電になるまでの時間
*3:満充電後、2分間のブラッシングを1日2回使用した場合
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ドルツ EW-DL39の口コミ評判


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ドルツ EW-DL39の歯磨き性能


次に、ドルツ EW-DL39の歯磨き性能について見ていきましょう。
ブラシの動きは「ヨコ磨きのみ」


ドルツ EW-DL39のブラシの動きは「ヨコ磨きのみ」です。
そもそもドルツには、大きく分けて2つのブラシの動きが存在します。
- ヨコ磨きのみ
- ヨコ磨き+タタキ磨き
「ヨコ磨きのみ」は、エントリーモデルやスタンダードモデルなどの価格の安い機種で見られるブラシの動きです。
一般的な電動歯ブラシにも見られるブラシの動きなので、価格の安い機種だからといって、磨き心地が悪いということはありません。
一方で、「ヨコ磨き+タタキ磨き」は、上位機種や最上位機種などの価格の高い機種で見られるブラシの動きです。
横方向の振動だけではなく、縦方向の振動(タタキ磨き)が加わることでパワフルに歯垢を除去できます。



しかし、人によっては振動が強すぎるという場合もあります。
個人的な意見ですが、電動歯ブラシの使い方に慣れていないのであれば、「ヨコ磨きのみ」が搭載された価格の安い機種でも十分です。
少なくとも、ブラシの動きだけに注目して上位機種や最上位機種を選ぶ必要はないでしょう。
搭載されているブラッシングモードは2つ


ドルツ EW-DL39に搭載されているブラッシングモードは2つです。
- ノーマルモード
- ソフトモード
価格の安い機種なので、ブラッシングモードに関しては必要最低限だといえます。
基本的には「ノーマルモード」を使用して、ドルツ EW-DL39で歯磨きすることをオススメします。
しかし、振動が強いと感じる場合には、振動の弱い「ソフトモード」を使用するようにしましょう。
押しつけ防止センサーは搭載されている


ドルツ EW-DL39には、押しつけ防止センサーが搭載されています。
押しつけ防止センサーとは、ブラシを歯に押し当てる力が強いときにお知らせしてくれる機能です。
ドルツの場合は、押しつけ防止センサーが作動すると、「音」によってお知らせします。
「ピピピ」という音が聞こえたら、ブラシを歯に押し当てる力が強すぎるという意味になります。
この押しつけ防止センサーは、電動歯ブラシで歯磨きすることに慣れていない人ほど有効な機能です。
比較的に価格の安いドルツ EW-DL39に、この押しつけ防止センサーが搭載されている点は魅力的といえるでしょう。
なお、ドルツの最上位機種になると、「音」に加えて「光」によってもお知らせしてくれます。
電動歯ブラシ本体のLEDリングが赤く光ると、ブラシを歯に押し当てる力が強すぎるという意味になります。
さらに安く過圧防止機能(押しつけ防止センサー)が搭載されている機種はこちら


動かしすぎ防止センサーはない


ドルツ EW-DL39には、動かしすぎ防止センサーが搭載されていません。
動かしすぎ防止センサーとは、電動歯ブラシを手磨きブラシのように動かしすぎている場合にお知らせしてくれる機能です。
電動歯ブラシを使った歯磨きの場合、手磨きブラシのように手を左右に細かく動かしてはいけません。
(*一部特殊な機種を除く。)
手磨きブラシのように動かしすぎると、歯垢が残ってしまうリスクがあります。
動かしすぎ防止センサーが搭載されていれば、LEDライトリングが黄色に光ってお知らせしてくれるので正しい動かし方をサポートしてくれます。
便利な機能ですが、ドルツの最上位モデル(EW-DT2023年シリーズ)にしか搭載されていません。
磨き角度センサーはない


ドルツ EW-DL39には、磨き角度センサーが搭載されていません。
磨き角度センサーとは、歯と歯ぐきの境界を磨くときに適した角度(45度)に近づくと、ライトリングが青く光る機能です。



この機能があれば、電動歯ブラシを効果的に使用できるでしょう。
しかし、磨き角度センサーは最上位機種にしか搭載されていない機能です。
そのため、ドルツ EW-DL39には磨き角度センサーが搭載されていません。
専用アプリとの連携はできる(一部)


ドルツ EW-DL39は、専用アプリと連携して使用することができます。
しかし、ドルツアプリの全機能を利用できるわけではありません。
専用アプリと連携できる機種の中でも、
- アプリの一部機能だけ利用できる機種
- アプリの全機能を利用できる機種
の2通りがあります。
アプリの一部機能だけ利用できる機種については、「レッスン動画を見て歯磨きできる程度」です。
そのため、アプリと連携できるといっても大きな魅力とはいえません。



電動歯ブラシを使用したことがない人であれば、レッスン動画を見て歯磨きする価値はあります。
一方で、アプリの全機能を利用できる機種は、「押しつけ過ぎのお知らせ」や「45度磨きのお知らせ」といった機能があります。
ただ、アプリの全機能を利用できる機種は、最上位機種である「EW-DTシリーズ」だけなので、少しハードルは高いです。
執筆時点(2023年9月3日時点)では、ソニッケアー・オーラルB・ドルツのアプリを比較すると、ドルツのアプリは最も評価が低いです(*Apple StoreとGoogle Playストアにおける評価)。実際、他社アプリと比較すると、アプリの機能面は劣っています。そのため、ドルツにおいて、アプリが利用できるかどうかは過度に気にする必要はありません。


ドルツ EW-DL39と旧機種(EW-DL38)を比較
続いて、ドルツ EW-DL39と旧機種(EW-DL38)の比較をしていきます。
電動歯ブラシ本体の比較
まずは、それぞれの電動歯ブラシ本体を比較します。
項目 | EW-DL39 | EW-DL38 |
---|---|---|
本体カラー | ホワイト | ブルー、ピンク |
ブラシの動き | ヨコ磨きのみ | ヨコ磨きのみ |
ブラッシング モード | ノーマルモード、 ソフトモード | ノーマルモード、 ソフトモード |
重量 | 約95g (ブラシを含む) | 約95g (ブラシを含む) |
充電時間 | 約17時間*1 | 約17時間*1 |
使用時間 | 22日間*2 | 22日間*2 |
アプリ連携 | 可能 (一部機能のみ) | 可能 (一部機能のみ) |
押しつけ 防止センサー | ある | ある |
充電器台 | ある | ある |
トラベルケース | なし | なし |
本体寸法 (高さ・幅・奥行き) | 約216 × 27 × 30mm (ブラシを含む) | 約216 × 27 × 30mm (ブラシを含む) |
発売日 | 2023年9月1日 | 2022年9月1日 |
*1:充電切れから満充電になるまでの時間
*2:満充電後、2分間のブラッシングを1日2回使用した場合
EW-DL39とEW-DL38の本体性能の違いは、「本体カラー」「発売日」「販売価格」です。
振動数・充電時間・使用時間・押し付け防止センサーといった基本的な性能は全く同じです。
販売価格だけに注目すると、やはり旧機種であるドルツ EW-DL38のほうが安い傾向にあります。
執筆時点(2023年9月3日)では、販売価格が以下のようになっています。
機種 | 販売価格 |
---|---|
ドルツ EW-DL38 | 8,360円 |
ドルツ EW-DL39 | 11,000円 |
本体カラーに好き嫌いがなければ、販売価格の安い機種のほうがコスパがよくオススメです。
執筆時点では旧機種のドルツ EW-DL38のほうが安いですが、販売価格は時期によって変動する可能性があります。
ご購入を検討の場合は、どちらの機種が安いかをご確認の上で決断されるといいでしょう。


付属の替えブラシの比較
EW-DL39とEW-DL38に付属の替えブラシは異なります。
機種 | 付属の替えブラシ |
---|---|
ドルツ EW-DL38 | 極細毛ブラシ(コンパクト)1本、 クリーン&ホワイトブラシ1本 |
ドルツ EW-DL39 | トータルケアブラシ1本 |
ドルツ EW-DL38には2本の替えブラシが付属され、用途に応じて使い分けることが可能です。
「クリーン&ホワイトブラシ」は歯周ポケットを磨くのに適していません。
そのため、基本的には「極細毛ブラシ(コンパクト)」というブラシを使用するのがオススメです。
一方で、ドルツ EW-DL39には1本の替えブラシが付属されます。
トータルケアブラシは価格が高い反面、さまざまな用途に対応できるオールラウンダーな替えブラシです。
付属の替えブラシだけで評価すると、ドルツ EW-DL39のほうが魅力的です。
もしEW-DL39とEW-DL38の販売価格が同じ程度であれば、EW-DL39を選ぶことをオススメします。
備考:補修用性能部品の保有期間について
電動歯ブラシの保証書に書いてある「補修用性能部品の保有期間」について簡単に解説します。
まず、補修用性能部品とは、製品の機能を維持するために必要な部品のことです。
そして、パナソニックのドルツの場合、補修用性能部品の保有期間は「製造打ち切り後から5年間」とされています。
つまり、製造打ち切り後から5年経つと、メーカーで修理用の部品を所持していない可能性が出てくるのです。
そのため、故障したときのことを考えると、最新機種である2023年モデル(EW-DL39)のほうが安心して使用できるでしょう。


ドルツ EW-DL39のレビュー
ドルツ EW-DL39をレビューしていきます。
本体のデザイン・カラーについて


ドルツ EW-DL39の本体は、「ホワイト」の1色だけです。
シンプルな色合いなので、男女問わず使用しやすいでしょう。
使用中のブラッシングモードは本体表面のLEDランプで確認できます。
また、充電時期の目安も電動歯ブラシ表面のLEDで確認可能です。
高級感こそ感じられませんが、扱いやすくシンプルなデザインで魅力的な機種だといえます。
充電時間と使用時間


ドルツ EW-DL39の充電時間は、約17時間とドルツの中では長い部類です。
2023年発売のドルツの機種だと、フル充電までに「2時間」「3時間」といった機種もあります。



「17時間でフル充電」は充電時間が長く見えますが、他社の電動歯ブラシと比較すると特別長いわけではありません。
基本的には、歯磨き後に充電器台にドルツを置くことになります。
そのため、日常生活において充電時間の長さはあまり気にする必要がありません。
ただし、出先でのトラブルや停電時など不測の事態が起こったときに、充電時間が長いと不便に感じる可能性があります。
ドルツ EW-DL39の使用時間は、フル充電状態で最大22日間です。
最上位機種のドルツの使用時間は「最大16日間」なので、使用時間に限ってはエントリーモデルのEW-DL39のほうが優れています。
重量・腕の疲れにくさ


ドルツ EW-DL39はエントリーモデルということもあって、あまり多くの機能が搭載されていません。
そのため、ブラシ装着時の重量は「95g」で、ドルツの中では軽い部類になります。
手に持って軽いと感じるほどではありませんが、重たく感じることはないでしょう。



参考までにiPhone 14の重量は172g、Google Pixel 7の重量は197gです。
電動歯ブラシの使用時間は1回あたり2~3分なので、腕が疲れてしまう人はほとんどいないのではないでしょうか。
付属品(充電器台など)


ドルツ EW-DL39には、充電器台が付属されてきます。
充電のために電動歯ブラシ本体に充電ケーブルを接続する必要がないので、これは非常に便利です。
筆者の感覚ですが、電動歯ブラシ本体に充電ケーブルを接続するのって結構面倒に感じます。
歯磨きが終わったら、水気を軽く切って充電器台に置くだけなので、充電の感覚がほとんどありません。
収納のような感覚で充電できるので、面倒くさがりの人には必須の付属品です。
同じ価格帯の他社の電動歯ブラシと比較
ドルツ EW-DL39と同じ価格帯の他社の電動歯ブラシと比較していきます。
なお、執筆時点の価格に基づいて比較しますので、あらかじめご了承ください。
項目 | ドルツ EW-DL39 | 4500ソニッケアー プロテクトクリーンプラス | オーラルB iO4 |
---|---|---|---|
製品画像 | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
価格 (執筆時点) | 11,000円 | 12,719円 | 13,833円 |
ブラッシングモード | ノーマルモード ソフトモード | クリーンモード ホワイトモード | クリーンモード やわらかクリーンモード 超やわらかクリーンモード ホワイトニングモード |
重量 | 約95g | 約133g | 約127g |
充電時間 | 約17時間*1 | 約48時間*1 | 約16時間*1 |
使用時間 | 22日間*2 | 14日間*2 | 12日間*2 |
押しつけ防止センサー | ある | ある | ある |
特徴 | 横方向の振動する | 音波水流 | 丸型回転+ 遠心マイクロモーション |
種類 | 音波式電動歯ブラシ | 音波式電動歯ブラシ | 丸型回転式電動歯ブラシ |
レビュー | 本記事 | レビュー | レビュー |
*1:充電切れから満充電になるまでの時間
*2:満充電後、2分間のブラッシングを1日2回使用した場合
ドルツ EW-DL39と同価格帯の電動歯ブラシと比較すると、ブラッシングモードの数はやや少なめです。
オーラルB iO4という機種にはブラッシングモードが4つありますが、ドルツ EW-DL39にはブラッシングモードが2つしかありません。
そのため、ブラッシングモード数を重要視する場合には、ドルツ EW-DL39よりもオーラルB iO4のほうがオススメです。
次に、重量を比較すると、他社の同価格帯の電動歯ブラシよりも軽いです。
ドルツ EW-DL39は100gよりも軽い95gなので、歯磨き中に手や腕が疲れることは少ないでしょう。
続いて、充電時間と使用時間を比較すると、他社の同価格帯の電動歯ブラシよりも優れています。
充電時間は16時間と比較的に短く、使用時間は22日間と長いです。
そのため、ドルツ EW-DL39は出張や旅行に持っていきやすく、停電などの非常時にも不便に感じにくい機種だといえます。
本体性能だけを比較すると、ドルツ EW-DL39の性能は他社の同価格帯と比較しても悪くありません。
そして、ドルツは、ソニッケアーやオーラルBの替えブラシの価格が安いです。
そのため、替えブラシの安さまで考慮すると、ドルツ EW-DL39はコスパの良い機種だと言えるでしょう。


総評:押しつけ防止センサーが搭載された機種が欲しい人にオススメ


この記事では、パナソニック ドルツのエントリーモデルである「EW-DL39」をご紹介しました。
ドルツ EW-DL39は、押しつけ防止センサーが搭載されている価格の安い電動歯ブラシです。
性能や価格を考えると、電動歯ブラシを一度も使用したことのない人にオススメの1台だといえるでしょう。
ただ、フィリップス ソニッケアー3100などEW-DL39よりも販売価格が安く、押しつけ防止センサーが搭載されている機種は存在します。
本体性能だけで比較すると、ソニッケアー 3100のほうがコスパが良いです。
ただし、ソニッケアーとドルツだと替えブラシの価格に差があります。
ソニッケアーの替えブラシは1本あたり約900円以上です。
一方で、ドルツの替えブラシは1本あたり約400円以上です。
押しつけ防止センサーが搭載されている機種が欲しく、ドルツの替えブラシの安さにも魅力を感じる場合には、特にオススメできる1台でしょう。



