ドルツ EW-DL58のレビュー!旧機種(EW-DL57)と違いはある?

本記事の内容は、ドルツ EW-DL58の評判とレビューです。
ドルツ EW-DL58は、パナソニックから2022年9月1日に発売されたエントリーモデルです。
ドルツの中では比較的に価格の安い機種ですが、1万円越えの機種なので気軽に購入できる機種ではありません。
本記事を通して、
- 旧機種のドルツ EW-DL57(2021年モデル)との違い
- 同じエントリーモデルのEW-DL38(2022年モデル)との違い
などについてもお伝えしていきます。


ドルツ EW-DL58の性能・スペック


本体カラー | ホワイト |
ブラシの動き | ヨコ磨きのみ |
ブラッシングモード | 3つのモード*1 |
重量 | 約95g (ブラシを含む) |
充電時間 | 約17時間*2 |
使用時間 | 22日間*3 |
アプリ連携 | 可能 (一部機能のみ) |
押しつけ防止センサー | ある |
充電器台 | ある |
トラベルケース | なし |
本体寸法 (高さ・幅・奥行き) | 約216 × 27 × 30mm (ブラシを含む) |
*1:3つのブラッシングモード=「ノーマルモード・ソフトモード・ガムケアモード」
*2:充電切れから満充電になるまでの時間
*3:満充電後、2分間のブラッシングを1日2回使用した場合
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ドルツ EW-DL58の口コミ評判


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ドルツ EW-DL58の歯磨き性能


次に、ドルツ EW-DL58の歯磨き性能について見ていきましょう。
ブラシの動きは「ヨコ磨きのみ」


ドルツ EW-DL58のブラシの動きは「ヨコ磨きのみ」です。
そもそもドルツには、大きく分けて2つのブラシの動きが存在します。
- ヨコ磨きのみ
- ヨコ磨き+タタキ磨き
「ヨコ磨きのみ」は、エントリーモデルやスタンダードモデルなどの価格の安い機種で見られるブラシの動きです。
一般的な電動歯ブラシにも見られるブラシの動きなので、価格の安い機種だからといって、磨き心地が悪いということはありません。
一方で、「ヨコ磨き+タタキ磨き」は、上位機種や最上位機種などの価格の高い機種で見られるブラシの動きです。
横方向の振動だけではなく、縦方向の振動(タタキ磨き)が加わることでパワフルに歯垢を除去できます。



しかし、人によっては振動が強すぎるという場合もあります。
個人的な意見ですが、電動歯ブラシの使い方に慣れていないのであれば、「ヨコ磨きのみ」が搭載された価格の安い機種でも十分です。
少なくとも、ブラシの動きだけに注目して上位機種や最上位機種を選ぶ必要はないでしょう。
搭載されているブラッシングモードは3つ


ドルツ EW-DL58に搭載されているブラッシングモードは3つです。
- ノーマルモード
- ソフトモード
- ガムケアモード
ドルツ EW-DL58は、基本的に「ノーマルモード」を使用して歯磨きすることをオススメします。
しかし、振動が強いと感じる場合には、振動の弱い「ソフトモード」を使用するようにしましょう。
なお、「ガムケアモード」は歯ぐきケア用のモードです。
通常の歯磨き後に、歯ぐきをケアするために用意されているモードですが、無理に使用する必要はないです。
押しつけ防止センサーは搭載されている


ドルツ EW-DL58には、押しつけ防止センサーが搭載されています。
押しつけ防止センサーとは、ブラシを歯に押し当てる力が強いときにお知らせしてくれる機能です。
ドルツの場合は、押しつけ防止センサーが作動すると、「音」によってお知らせします。
「ピピピ」という音が聞こえたら、ブラシを歯に押し当てる力が強すぎるという意味になります。
この押しつけ防止センサーは、電動歯ブラシで歯磨きすることに慣れていない人ほど有効な機能です。
歯や歯ぐきを傷つけるリスクを減らしてくれるので、押しつけ防止センサーが搭載されている点は魅力的といえるでしょう。
なお、ドルツの最上位機種になると、「音」に加えて「光」によってもお知らせしてくれます。
電動歯ブラシ本体のLEDリングが赤く光ると、ブラシを歯に押し当てる力が強すぎるという意味になります。
USB充電はできない


歯磨き性能とは少しズレますが、USB充電についても注目したい性能ポイントです。
ドルツは、
- 上位機種=USB充電可能(USB-Type Cケーブル)
- 下位機種=USB充電不可(専用プラグ)
となっています。
ドルツ EW-DL58は下位機種なので、当然ながらUSB充電ができない機種です。
ただ、パナソニックのドルツは、充電器台に置いて充電する方式です。



電源から充電器台までのケーブルが「USBケーブルか」「専用プラグか」の違いですね。
そのため、上位機種であっても、下位機種であっても、充電のために本体に直接ケーブルを差し込む手間はありません。
USB充電ができる機種は、専用ケーブルではないので余っているUSB-Type Cケーブルで代用できます。
つまり、旅行や出張などの出先に持ち運ぶケーブルの量を減らすことができるでしょう。
一方で、USB充電不可の機種は専用プラグなので、ケーブルの量が増えるほか、断線した場合に購入しなければいけません。
磨き角度センサーはない


ドルツ EW-DL58には、磨き角度センサーが搭載されていません。
磨き角度センサーとは、歯と歯ぐきの境界を磨くときに適した角度(45度)に近づくと、ライトリングが青く光る機能です。



この機能があれば、電動歯ブラシを効果的に使用できるでしょう。
しかし、磨き角度センサーは最上位機種にしか搭載されていない機能です。
そのため、ドルツ EW-DL58には磨き角度センサーが搭載されていません。
専用アプリとの連携はできる(一部)


ドルツ EW-DL58は、専用アプリと連携して使用することができます。
しかし、ドルツアプリの全機能を利用できるわけではありません。
専用アプリと連携できる機種の中でも、
- アプリの一部機能だけ利用できる機種
- アプリの全機能を利用できる機種
の2通りがあります。
アプリの一部機能だけ利用できる機種については、「レッスン動画を見て歯磨きできる程度」です。
そのため、それほど大きな魅力とはいえません。



電動歯ブラシを使用したことがない人であれば、レッスン動画を見て歯磨きする価値はあります。
一方で、アプリの全機能を利用できる機種は、「押しつけ過ぎのお知らせ」や「45度磨きのお知らせ」といった機能があります。
ただ、アプリの全機能を利用できる機種は、最上位機種である「EW-DTシリーズ」だけなので、少しハードルは高いです。
執筆時点(2023年3月)では、ソニッケアー・オーラルB・ドルツのアプリを比較すると、ドルツのアプリは最も評価が低いです(*Apple StoreとGoogle Playストアにおける評価)。実際、他社アプリと比較すると、アプリの機能面は劣っています。そのため、ドルツにおいて、アプリが利用できるかどうかは過度に気にする必要はありません。


ドルツ EW-DL58と旧機種(EW-DL57)を比較
続いて、ドルツ EW-DL58と
- 旧機種(EW-DL57)
- 同じエントリーモデル(EW-DL38)
を比較していきます。
電動歯ブラシ本体の比較
まずは、それぞれの電動歯ブラシ本体を比較します。
項目 | EW-DL58 | EW-DL57 | EW-DL38 |
---|---|---|---|
本体カラー | ホワイト | ホワイト | ブルー、ピンク |
ブラシの動き | ヨコ磨きのみ | ヨコ磨きのみ | ヨコ磨きのみ |
ブラッシング モード | ノーマルモード、 ソフトモード、 ガムケアモード | ノーマルモード、 ソフトモード、 ガムケアモード | ノーマルモード、 ソフトモード |
重量 | 約95g (ブラシを含む) | 約95g (ブラシを含む) | 約95g (ブラシを含む) |
充電時間 | 約17時間*1 | 約17時間*1 | 約17時間*1 |
使用時間 | 22日間*2 | 22日間*2 | 22日間*2 |
アプリ連携 | 可能 (一部機能のみ) | 可能 (一部機能のみ) | 可能 (一部機能のみ) |
押しつけ 防止センサー | ある | なし (パワーコントロール) | ある |
充電器台 | ある | ある | ある |
トラベルケース | なし | なし | なし |
本体寸法 (高さ・幅・奥行き) | 約216 × 27 × 30mm (ブラシを含む) | 約216 × 27 × 30mm (ブラシを含む) | 約216 × 27 × 30mm (ブラシを含む) |
発売日 | 2022年9月1日 | 2021年9月1日 | 2022年9月1日 |
*1:充電切れから満充電になるまでの時間
*2:満充電後、2分間のブラッシングを1日2回使用した場合
EW-DL58とEW-DL57の違い
EW-DL58とEW-DL57の違いは、「押しつけ防止センサー」の有無です。
基本的な性能は全く同じですが、押しつけ防止センサーが搭載されているのが2022年モデルのEW-DL58です。
それに対して、EW-DL57は押しつけ防止センサーが非搭載の代わりに、「パワーコントロール」が搭載されています。
ブラシを歯に押し付ける力が強いときに、
- 押しつけ防止センサーは「音」でお知らせする機能
- パワーコントロールは「振幅」を小さくする機能
という違いがあります。
どちらの機能も歯や歯ぐきを傷つけるリスクを減らしてくれる便利な機能です。
ただ、パワーコントロールだと意図しない形で振幅が弱くなり、少し扱いづらいと感じる瞬間がありました。
その点、押しつけ防止センサーは音でお知らせするだけなので、扱いづらさを感じることはないです。
EW-DL58とEW-DL38の違い
EW-DL58とEW-DL38の違いは、
- ブラッシングモードの数
- 本体デザイン・カラー
などが挙げられます。
ブラッシングモードに関しては、「ガムケアモード」の差です。
そのため、ブラッシングモードはそこまで重要なポイントではないでしょう。
また、本体デザイン・カラーについては好みの問題です。
ポップな色合いが好きな人は「EW-DL38」、シンプルな色合いが好きな人は「EW-DL58」を選ぶのがいいでしょう。
しかし、そこまで大きな性能差がない2機種ですが、価格には4.000~5,000円くらいの違いがあります。
これらのことから、個人的には「EW-DL58よりもEW-DL38のほうがオススメ」という意見です。
付属の替えブラシの比較
付属の替えブラシについては、EW-DL58とEW-DL57の内容が全く同じです。
どちらの電動歯ブラシを選んでも、
- 極細毛ブラシ(コンパクト)
- クリーン&ホワイトブラシ
- 極細毛ポイント磨きブラシ
が1本ずつ付属されます。
そして、EW-DL38の場合は、「極細毛ポイント磨きブラシ」を除いた2本の替えブラシが付属されます。
備考:補修用性能部品の保有期間について
電動歯ブラシの保証書に書いてある「補修用性能部品の保有期間」について簡単に解説します。
まず、補修用性能部品とは、製品の機能を維持するために必要な部品のことです。
そして、パナソニックのドルツの場合、補修用性能部品の保有期間は「製造打ち切り後から5年間」とされています。
つまり、製造打ち切り後から5年経つと、メーカーで修理用の部品を所持していない可能性が出てくるのです。
そのため、故障したときのことを考えると、最新機種である2022年モデルのほうが安心して使用できるでしょう。




ドルツ EW-DL58のレビュー
ドルツ EW-DL58をレビューしていきます。
本体のデザイン・カラーについて


ドルツ EW-DL58の本体は、「ホワイト」の1色だけです。
シンプルな色合いで、誰でも好き嫌いなく使用できるカラーでしょう。
本体のデザインはしっかりとしており、きちんと使用中のブラッシングモードが表示されるLEDランプがあります。
「安っぽさ」を感じることもなく、1万円台の電動歯ブラシとして相応しいデザインです。
充電時間と使用時間


ドルツ EW-DL58の充電時間は、約17時間とドルツの中では長い部類です。
ドルツの他機種では、フル充電までに「1時間」「3時間」といった機種があります。



17時間は長いように見えますが、他社と比較すると特別長いわけではありません。
基本的には、歯磨き後に充電器台に置くことになります。
そのため、日常生活において充電時間の長さはあまり気にする必要がありません。
ただし、出先でのトラブルや停電時など不測の事態が起こったときに、充電時間が長いと不便に感じる可能性があります。
ドルツ EW-DL58の使用時間は、フル充電状態で最大22日間です。
ドルツの中では、使用できる時間が長いといえるでしょう。
重量・腕の疲れにくさ


ドルツ EW-DL58はエントリーモデルということもあって、あまり多くの機能が搭載されていません。
そのため、ブラシ装着時の重量は「95g」で、ドルツの中では軽い部類になります。
手に持って軽いと感じるほどではありませんが、重たく感じることはないでしょう。



参考までにiPhone 14の重量は172g、Google Pixel 7の重量は197gです。
電動歯ブラシの使用時間は1回あたり2~3分なので、腕が疲れてしまう人はほとんどいないのではないでしょうか。
付属品(充電器台など)


ドルツ EW-DL58には、充電器台が付属されてきます。
充電のために電動歯ブラシ本体に充電ケーブルを接続する必要がないので、これは非常に便利です。
筆者の感覚ですが、電動歯ブラシ本体に充電ケーブルを接続するのって結構面倒に感じます。
歯磨きが終わったら、水気を軽く切って充電器台に置くだけなので、充電の感覚がほとんどありません。
収納のような感覚で充電できるので、面倒くさがりの人には必須の付属品です。
同じ価格帯の他社の電動歯ブラシと比較
ドルツ EW-DL58と同じ価格帯の他社の電動歯ブラシと比較していきます。
なお、執筆時点の価格に基づいて比較しますので、あらかじめご了承ください。
項目 | ドルツ EW-DL58 | ソニッケアー プロテクトクリーン プレミアム2021年モデル | オーラルB iO4 |
---|---|---|---|
製品画像 | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
価格 | 14,009円 | 16,340円 | 12,546円 |
ブラッシングモード | ノーマルモード ソフトモード ガムケアモード | クリーンモード ホワイトモード ガムケアモード | クリーンモード やわらかクリーンモード 超やわらかクリーンモード ホワイトニングモード |
重量 | 約95g | 約133g | 約127g |
充電時間 | 約17時間*1 | 約48時間*1 | 約16時間*1 |
使用時間 | 22日間*2 | 14日間*2 | 12日間*2 |
押しつけ防止センサー (過圧防止機能) | ある | ある | ある |
特徴 | 横方向の振動する | 音波水流 | 遠心マイクロモーション |
種類 | 音波式電動歯ブラシ | 音波式電動歯ブラシ | 丸型回転式電動歯ブラシ |
レビュー | 本記事 | レビュー | レビュー |
*1:充電切れから満充電になるまでの時間
*2:満充電後、2分間のブラッシングを1日2回使用した場合
ドルツ EW-DL58を同価格帯の電動歯ブラシと比較すると、ブラッシングモードの数は平均的で多くも少なくもありません。
このくらいの価格帯の電動歯ブラシは、さまざまな機能を搭載することから本体が重くなりがちです。
しかし、ドルツ EW-DL58は約95gであり、他社と比較しても非常に軽い機種です。
また、フル充電時の使用時間は22日間と長いことも特徴的だといえるでしょう。
ただし、ドルツ EW-DL58には目立った特徴がなく、
- ソニッケアーの「音波水流」
- オーラルBの「マイクロモーション」
といった特徴がありません。
そのため、歯磨きの性能で特別な魅力がない点は悪い部分だといえます。
ドルツの替えブラシの安さに魅力を感じる人は、他社よりもドルツ EW-DL58を選んでみてはいかがでしょうか。


総評:本体デザイン・カラーが好きなら購入する価値はある


この記事では、パナソニック ドルツのエントリーモデルである「EW-DL58」をご紹介しました。
ドルツのエントリーモデルですが、執筆時点での価格は14,009円とそこまで安くありません。
同じエントリーモデルのEW-DL38と比較すると、
- ガムケアモードの有無
- 本体デザイン・カラー
といった違いが挙げられます。
また、ドルツ EW-DL38よりも4,000~5,000円ほど価格が高いです。
これらの違いは大きな性能差とはいえず、個人的には価格の安い「ドルツ EW-DL38」のほうがオススメです。
ただ、EW-DL58がセールで安くなっていたり、本体デザイン・カラーが好きだったりする場合は購入を検討してもいいでしょう。



