ドルツ EW-DP37のレビュー!旧機種(EW-DP36)と違いはある?
本記事の内容は、ドルツ EW-DP37の評判とレビューです。
ドルツ EW-DP37は、パナソニックから2023年9月1日に発売された上位モデルです。
W音波振動が搭載されていることが特徴の電動歯ブラシ!
なお、本記事を通して、「旧機種のドルツ EW-DP36(2022年モデル)との違い」についてもお伝えしていきます。
ドルツ EW-DP37の性能・スペック
本体カラー | ホワイト |
ブラシの動き | ヨコ磨き+タタキ磨き |
ブラッシングモード | 3つのモード*1 |
重量 | 約110g (ブラシを含む) |
充電時間 | 約3時間*2 |
使用時間 | 22日間*3 (Wクリーンモードは11日間) |
アプリ連携 | 可能 (一部機能のみ) |
押しつけ防止センサー | ある |
充電器台 | ある |
トラベルケース | なし |
本体寸法 (高さ・幅・奥行き) | 約235 × 29 × 35mm (ブラシを含む) |
*1:3つのブラッシングモード=「Wクリーンモード・ノーマルモード・ソフトモード」
*2:充電切れから満充電になるまでの時間
*3:満充電後、2分間のブラッシングを1日2回使用した場合
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ドルツ EW-DP37の口コミ評判
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ドルツ EW-DP37の歯磨き性能
次に、ドルツ EW-DP37の歯磨き性能について見ていきましょう。
ブラシの動きは「ヨコ磨き+タタキ磨き」
ドルツ EW-DP37のブラシの動きは「ヨコ磨き+タタキ磨き」です。
そもそもドルツには、大きく分けて2つのブラシの動きが存在します。
- ヨコ磨きのみ
- ヨコ磨き+タタキ磨き(WクリーンモードやWガムケアモード等)
「ヨコ磨きのみ」は、エントリーモデルやスタンダードモデルなどの価格の安い機種で見られるブラシの動きです。
一般的な電動歯ブラシにも見られるブラシの動きなので、価格の安い機種だからといって、磨き心地が悪いということはありません。
一方で、「ヨコ磨き+タタキ磨き」は、上位機種や最上位機種などの価格の高い機種で見られるブラシの動きです。
ドルツ EW-DP37は、縦方向の振動(タタキ磨き)が加わることでパワフルに歯垢を除去できます。
しかし、人によっては振動が強すぎるという場合もあります。
個人的な意見ですが、電動歯ブラシの使い方に慣れていないのであれば、「ヨコ磨きのみ」が搭載された価格の安い機種でも十分です。
少なくとも、ブラシの動きだけに注目して上位機種や最上位機種を選ぶ必要はないでしょう。
搭載されているブラッシングモードは3つ
ドルツ EW-DP37に搭載されているブラッシングモードは3つです。
- Wクリーンモード
- ノーマルモード
- ソフトモード
ドルツ EW-DP37をせっかく購入したならば、Wクリーンモードをまずは使用しましょう。
ドルツ EW-DP37の魅力の大部分は「Wクリーンモード」にあります。
Wクリーンモードだと、「ヨコ磨き+タタキ磨き」によるブラシの動きで歯垢を除去してくれます。
ただし、Wクリーンモードを実際に使用した結果、「歯や歯ぐきへの刺激が強い」と感じた場合には、ノーマルモードやソフトモードの使用を検討してください。
押しつけ防止センサーは搭載されている
ドルツ EW-DP37には、押しつけ防止センサーが搭載されています。
押しつけ防止センサーとは、ブラシを歯に押し当てる力が強いときにお知らせしてくれる機能です。
ドルツの場合は、押しつけ防止センサーが作動すると、「音」によってお知らせします。
「ピピピ」という音が聞こえたら、ブラシを歯に押し当てる力が強すぎるという意味になります。
この押しつけ防止センサーは、電動歯ブラシで歯磨きすることに慣れていない人ほど有効な機能です。
なお、ドルツの最上位機種になると、「音」に加えて「光」によってもお知らせしてくれます。
電動歯ブラシ本体のLEDリングが赤く光ると、ブラシを歯に押し当てる力が強すぎるという意味になります。
動かしすぎ防止センサーはない
ドルツ EW-DP37には、動かしすぎ防止センサーが搭載されていません。
動かしすぎ防止センサーとは、電動歯ブラシを手磨きブラシのように動かしすぎている場合にお知らせしてくれる機能です。
電動歯ブラシを使った歯磨きの場合、手磨きブラシのように手を左右に細かく動かしてはいけません。
(*一部特殊な機種を除く。)
手磨きブラシのように動かしすぎると、歯垢が残ってしまうリスクがあります。
動かしすぎ防止センサーが搭載されていれば、LEDライトリングが黄色に光ってお知らせしてくれるので正しい動かし方をサポートしてくれます。
便利な機能ですが、ドルツの最上位モデル(EW-DT2023年シリーズ)にしか搭載されていません。
磨き角度センサーはない
ドルツ EW-DP37には、磨き角度センサーが搭載されていません。
磨き角度センサーとは、歯と歯ぐきの境界を磨くときに適した角度(45度)に近づくと、ライトリングが青く光る機能です。
この機能があれば、電動歯ブラシを効果的に使用できるでしょう。
しかし、磨き角度センサーは最上位機種にしか搭載されていない機能です。
そのため、ドルツ EW-DP37には磨き角度センサーが搭載されていません。
専用アプリとの連携はできる(一部)
ドルツ EW-DP37は、専用アプリと連携して使用することができます。
しかし、ドルツアプリの全機能を利用できるわけではありません。
専用アプリと連携できる機種の中でも、
- アプリの一部機能だけ利用できる機種
- アプリの全機能を利用できる機種
の2通りがあります。
アプリの一部機能だけ利用できる機種については、「レッスン動画を見て歯磨きできる程度」です。
そのため、アプリと連携できるといっても大きな魅力とはいえません。
電動歯ブラシを使用したことがない人であれば、レッスン動画を見て歯磨きする価値はあります。
一方で、アプリの全機能を利用できる機種は、「押しつけ過ぎのお知らせ」や「45度磨きのお知らせ」といった機能があります。
ただ、アプリの全機能を利用できる機種は、最上位機種である「EW-DTシリーズ」だけなので、少しハードルは高いです。
執筆時点(2023年9月7日時点)では、ソニッケアー・オーラルB・ドルツのアプリを比較すると、ドルツのアプリは最も評価が低いです(*Apple StoreとGoogle Playストアにおける評価)。実際、他社アプリと比較すると、アプリの機能面は劣っています。そのため、ドルツにおいて、アプリが利用できるかどうかは過度に気にする必要はありません。
ドルツ EW-DP37と旧機種(EW-DP36)を比較
続いて、ドルツ EW-DP37と旧機種(EW-DP36)の比較をしていきます。
電動歯ブラシ本体の比較
まずは、それぞれの電動歯ブラシ本体を比較します。
項目 | EW-DP37 | EW-DP36 |
---|---|---|
本体カラー | ホワイト | ホワイト、ブラック |
ブラシの動き | ヨコ磨き+タタキ磨き | ヨコ磨き+タタキ磨き |
ブラッシング モード | Wクリーンモード ノーマルモード、 ソフトモード | Wクリーンモード ノーマルモード、 ソフトモード |
重量 | 約110g (ブラシを含む) | 約110g (ブラシを含む) |
充電時間 | 約3時間*1 | 約1時間*1 |
使用時間 | 22日間*2 (Wクリーンモードは11日間) | 22日間*2 (Wクリーンモードは11日間) |
アプリ連携 | 可能 (一部機能のみ) | 可能 (一部機能のみ) |
押しつけ 防止センサー | ある | ある |
充電器台 | ある | ある |
トラベルケース | なし | なし |
本体寸法 (高さ・幅・奥行き) | 約235 × 29 × 35mm (ブラシを含む) | 約235 × 29 × 35mm (ブラシを含む) |
発売日 | 2023年9月1日 | 2022年9月1日 |
*1:充電切れから満充電になるまでの時間
*2:満充電後、2分間のブラッシングを1日2回使用した場合
電動歯ブラシ本体の性能を比較すると、EW-DP37とEW-DP36に大きな差はありません。
振動数・ブラッシングモードなどの基本的な性能は全く同じだといえます。
ただ、EW-DP37の充電時間は「3時間」、EW-DP36の充電時間は「1時間」のため、旧機種のほうが優れています。
新機種のEW-DP37がEW-DP36よりも優れている点があるとすれば、消費電力がほんのわずかに小さいことです。
機種名 | 消費電力 |
---|---|
EW-DP37 | 4W |
EW-DP36 | 7W |
消費電力の差は3Wだけなので、大したメリットには感じられないでしょう。
そのため、新機種であるEW-DP37ではなく、EW-DP36をあえて購入する選択肢も十分にあります。
付属の替えブラシの比較
EW-DP37とEW-DP36の付属の替えブラシを比較すると、以下のとおりです。
機種名 | 付属の替えブラシ |
---|---|
EW-DP37 | トータルケアブラシ1本 |
EW-DP36 | 極細毛ブラシ(コンパクト)1本、 極細毛ブラシ(ラージ)1本、 クリーン&ホワイトブラシ1本 |
EW-DP37にはドルツの最新替えブラシである「トータルケアブラシ」が1本だけ付属されます。
一方で、EW-DP36には3種類の替えブラシが1本ずつ付属されます。
EW-DP37には最新の替えブラシが付属されますが、1本だけしか付属の替えブラシがない点は残念に感じます。
EW-DP36にはトータルケアブラシが付属されませんが、3本の替えブラシを使用できるので悪くありません。
付属の替えブラシを比べたとしても、EW-DP37が大きく魅力的になったとはいえないでしょう。
備考:補修用性能部品の保有期間について
電動歯ブラシの保証書に書いてある「補修用性能部品の保有期間」について簡単に解説します。
まず、補修用性能部品とは、製品の機能を維持するために必要な部品のことです。
そして、パナソニックのドルツの場合、補修用性能部品の保有期間は「製造打ち切り後から5年間」とされています。
つまり、製造打ち切り後から5年経つと、メーカーで修理用の部品を所持していない可能性が出てくるのです。
そのため、故障したときのことを考えると、最新機種である2023年モデル(EW-DP37)のほうが安心して使用できるでしょう。
ドルツ EW-DP37のレビュー
ドルツ EW-DP37をレビューしていきます。
本体のデザイン・カラーについて
ドルツ EW-DP37の本体は、「ホワイト」の1色だけです。
上位モデルということもあって、ブラシ軸周りはメタリックで高級感を感じられます。
また、電源ボタンが丸型で大きさも十分であるため、低価格機種よりも押しやすく感じます。
シンプルな白色なので、男女問わず使用しやすいデザインではないでしょうか。
充電時間と使用時間
ドルツ EW-DP37の充電時間は、約3時間とドルツの中では短い部類です。
2023年発売のドルツの機種だと、フル充電までに「2時間」「17時間」といった機種もあります。
ドルツは、他社の電動歯ブラシと比べると充電時間が短く感じます。
基本的には、歯磨き後に充電器台にドルツを置くことになります。
そのため、日常生活において充電時間の長さはあまり気にする必要がありません。
ただし、出先でのトラブルや停電時など不測の事態が起こったときに、充電時間が長いと不便に感じる可能性があります。
ドルツ EW-DP37の使用時間は、フル充電状態で最大22日間です。
最上位機種のドルツの使用時間は「最大16日間」なので、使用時間に限っては上位モデルのEW-DP37のほうが優れています。
重量・腕の疲れにくさ
ドルツ EW-DP37は上位モデルということもあって、低価格機種よりも多くの機能が搭載されています。
そのため、ブラシ装着時の重量は「110g」で、ドルツの中では重い部類になります。
ただ、他社の電動歯ブラシと比べると、そこまで重たい部類にはなりません。
参考までにiPhone 14の重量は172g、Google Pixel 7の重量は197gです。
電動歯ブラシの使用時間は1回あたり2~3分なので、腕が疲れてしまう人はほとんどいないのではないでしょうか。
付属品(充電器台など)
ドルツ EW-DP37には、充電器台が付属されてきます。
充電のために電動歯ブラシ本体に充電ケーブルを接続する必要がないので、これは非常に便利です。
筆者の感覚ですが、電動歯ブラシ本体に充電ケーブルを接続するのって結構面倒に感じます。
歯磨きが終わったら、水気を軽く切って充電器台に置くだけなので、充電の感覚がほとんどありません。
収納のような感覚で充電できるので、面倒くさがりの人には必須の付属品です。
同じ価格帯の他社の電動歯ブラシと比較
ドルツ EW-DP37と同じ価格帯の他社の電動歯ブラシと比較していきます。
なお、執筆時点の価格に基づいて比較しますので、あらかじめご了承ください。
項目 | ドルツ EW-DP37 | オーラルB iO6 | ソニッケアー エキスパートクリーン7300 |
---|---|---|---|
製品画像 | |||
価格 (執筆時点) | 23,838円 | 21,800円 | 20,455円 |
ブラッシングモード | Wクリーンモード ノーマルモード ソフトモード | クリーンモード しっかりクリーンモード やわらかクリーンモード 超やわらかクリーンモード ホワイトニングモード | クリーンモード ガムヘルスモード ディープクリーンモード |
重量 | 約110g | 約137g | 約132g |
充電時間 | 約3時間*1 | 約12時間*1 | 約24時間*1 |
使用時間 | 22日間*2 | 12日間*2 | 14日間*2 |
押しつけ防止センサー | ある | ある | ある |
特徴 | 横方向の振動と 縦方向の振動で磨く | 丸型回転+ 遠心マイクロモーション | 音波水流 |
種類 | 音波式電動歯ブラシ | 丸型回転式電動歯ブラシ | 音波式電動歯ブラシ |
レビュー | 本記事 | レビュー | レビュー |
*1:充電切れから満充電になるまでの時間
*2:満充電後、2分間のブラッシングを1日2回使用した場合
ドルツ EW-DP37と同価格帯の電動歯ブラシと比較すると、ブラッシングモードの数は少なめです。
2万円台の電動歯ブラシだと、ブラッシングモードは4~5つ搭載の機種が多いです。
ただ、3つもブラッシングモードが搭載されていれば不満に感じることは少ないでしょう。
重量を比べると、オーラルB iO6やソニッケアー エキスパートクリーン7300よりも約20gほど軽量です。
また、充電時間は短く、使用時間は長いため、この点はドルツ EW-DP37の優れている点だといえます。
ただ、電動歯ブラシの性能全体を見たときに、オーラルBやソニッケアーの同価格帯の電動歯ブラシのほうが高性能に感じます。
そのため、ドルツ EW-DP37は電動歯ブラシ本体の魅力に加えて、「替えブラシの安さ」などにも魅力を感じる人にオススメします。
総評:「W音波振動」が魅力の1台
この記事では、パナソニック ドルツの上位モデルである「EW-DP37」をご紹介しました。
ドルツ EW-DP37の魅力はW音波振動が搭載されている点です。
ブラッシングモードを「Wクリーンモード」にすれば、W音波振動によるブラッシングを行えます。
ただ、旧機種(EW-DP36)と比べても、性能面で大きな変更点がありません。
また、同価格帯の電動歯ブラシと性能面を比べても、やや見劣りを感じる点があります。
そのため、W音波振動に加えて、ドルツの「替えブラシの安さ」や「パナソニックの安心感」などに魅力を感じる人にオススメの1台です。